この「情けは人の為ならず」には続きがる。

 

「情は人の為ならず、おのがこころの慰めと知れ、我れ人にかけし恵は忘れても、ひとの恩をば長く忘るな」

 

同情や情け深さは、他人のためにあるものであって、自分のためではない。

自分の心の安らぎや満足は、他人のために行う善行や思いやりから生まれる。

自分が他人に施した恵みは忘れてもよいが、他人が自分に与えた恩は長く忘れてはならない。

 

私は20代の頃まで、この意味は、「情けをかけるのは、相手のためにはならないから、情けはかけないほうがいい」と勘違いしていた。

よく調べてみると真逆で、しかも意味が深く、心にずっと留めておきたい言葉だ。