足るを知るものは富む 老子 

 (足を知っている人は、たとえ貧しかったとしても精神的には豊かで幸福である) 

 

全文。 

人を知るものは智なり、自らを知るものは明なり、人に勝つものは力あり、自ら勝つものは強し。足るを知るものは富み、強めて行うものは志有り、其の所を失わざる者は久し、死して而も滅びざる者は寿し(命ながし)。 

 

意味:

他人を理解することは普通の知恵の働きだが、自分を理解することは、優れた知恵の働きが必要である。

力がある者は他人に勝てるが、本当の強さがある者は自分自身に勝つ。

満足することを知っている者は心が豊かであり、更に努力を続ける者は、すでに志がある。

自分の本来の在り方を見失なわない者は長生きする。死んでも尚、本来の自分を忘れない者が本当の長寿である。 

 

まとめ:

今の自分に満足をし、その上努力もすることも大事。それには本当の自分を知り、自分は何をしたいのか、何があれば幸せなのかをきちんと整理しておくことが必要となる。