通販総研の辻口勝也です。
前回の投稿で飲食店が通販にチャレンジする前の心構えなどを
お伝えしました。
https://ameblo.jp/flueve1971/entry-12628467653.html
今回は商品の価値と全体像についてのお話しです。
5.商品の価値を考える
お客様視点で、そのお店の通販を利用する価値を考える必要があります。
その価値を列挙すると、以下の4点があげられます。
(考え出せば、もっとあるとは思いますが・・・)
① 価格が安い
② 人気店の料理が味わえる
③ 遠方のお店の料理が味わえる
④ 自分が好きな時間に食べることができる
例えば、ある水炊き専門店の場合、お店で水炊きを頼むと1人前で3,000円です。
通販だと3~4人前で6,400円です。野菜は自宅で準備しなくてはいけませんし、
調理の手間はかかりますが、自宅でお店の味が安価に味わえるというのが
メリットになります。
予約でいっぱいの人気店だとなかなかお店で料理を味わえない。
平日の日中でも何時間も待つお店だと時間に余裕がある人でないと
なかなかお店にすら行けない。そんな時に通販が利用できたら
お店で食べるほどの満足度はなくてもそれに近い味を楽しむことが
できるというのがメリットになります。
以前、出張先で食べたお店の料理が非常に美味しかった、
もしくはTVやネットで評判のお店で行ってみたいが、
そのエリアには当分行く機会はない。そんな時に通販が利用できれば、
そのお店に行かなくても料理が楽しめる(距離を縮めることができる)
というメリットになります。
平日のランチしかやってない人気の飲食店。自宅でたまには夜ご飯で食べたい。
休日のお昼ご飯で食べたいというように、自分が食べたいタイミングで
料理を味わえるということがメリットになります。
自分のお店が誰にどんなメリットを提供できるのかというのは常に考える必要があります。
6.通販ビジネスの全体像を把握する
「通販=ネットショップの開設」と先走らないでください。
ネットショップはなくても通販はできます。
まずは以下の流れを把握し、体制を整えます。
①メニューを作る
②情報発信を行う
③受注体制を作る
④配送体制を作る
⑤商品と一緒に同梱する資料を作る
⑥リピート注文につなげるアフターフォロー体制を作る
①~⑥は通販に取り組むうえでは必須ですので、
1つずつ準備をしていきます。通販は未経験者はネットに商品並べて
注文が入ったら発送して楽そうと思う方もいるのですが、
準備から体制作り、アフターフォローまでかなり地道な取り組みの積み重ねです。
具体的な内容は次回にまとめてお伝えいたします。