おはようございます。
ライフコーチの直です。
コーチングをしていると、
良く人間関係のことも話題になります。
よく聞くのは、「人間関係の距離感がわからない」という言葉です。
近づきすぎて煙たがられてしまったり、
逆に、距離を取りすぎて親しくなれなかったり。
また、自分が良かれと思った距離感でも、
相手に嫌がられたり、そっけなくされてしまう。
今日は、人といい距離感をとって、
良い関係を保っている女性がやっているたったひとつのことをご紹介します。
さて、相手に信頼されて、
良好な関係を保っている人は、
誰でも同じように接している人という、
イメージを持つ人も多いのではないでしょうか?
え?誰にでも区別なく、
接するのがいいことじゃないんですか?
私もずっとそう思っていました。
新卒で、保育士をしていた時のことです。
4歳児クラスで、
給食を食べるのが遅くなった子どもがふたりで、
一緒のテーブルで食べていました。
Aちゃんが、
「見てみて!食べ終わったよ!」
と嬉しそうに空っぽのお皿を見せてくれたので、
私
「わあ!本当だ!最後まで食べられてえらかったね!」
と、いうと、
Aちゃん
「うん!最後まで頑張った!」
と、嬉しそうに言って、ご馳走様をして、
園庭に遊びに行きました。
次に、Bちゃんも食べ終わりました。
同じように、
「Bちゃんも、最後まで食べたんだね!すごい!」
と、声をかけると、
Bちゃんの反応は、
「えー!」と、
ちょっとぶすっとした顔です。
あれ?どうしたんだろう?
と思ってよく聞いてみると、
Bちゃん
「苦手なニンジンを食べたのを褒めてほしかった!」
と、教えてくれました。
つまり、Aちゃんは、
最後まで食べられたことを褒めてほしくて、
Bちゃんは、
苦手なニンジンを食べたことを褒めてほしかったんです。
例えば、あなたが会社に部下が2人いるとして、
一人は、かかわりを大事にしていて、
いろんなタイミングを見計らって、
声をかけてもらえると、やる気が出るタイプ。
もう一人は、自立心が強くて、
目標だけもらって自分のやり方で、
自由にさせてもらえると、
信頼して任せられていると感じて、やる気が出るタイプ。
この2人に、
そばで付きっ切りで指示を出すやり方をすると、
1人目の部下は、安心して仕事に取り組めますが、
2人目の部下は、信頼してもらっていないと感じて、
やる気を失っていくでしょう。
なので、
関わる人全員に同じように接するのではなく、
同じやり方を求めるのでもなく、
相手が何を求めているのか?に合わせて、
その相手に合った関わり方を選んでいくことが大切です。
そのためには、
どのようにしたら相手にとってベストなのか?を、
常に考えて、喜んでもらえるように関わっていくということです。
少し話はそれるのですが、
最近、LGBTQ講演会の時に、お話ししている内容を思い出しました。
平等(EQUALITY=左)と公平(EQUITY=右)です。
『平等』…かたよりや差別がなく、全てのものが一様で等しいこと。
『公平』…かたよらず、えこひいきのないこと。
一見同じような意味に思えますが、実は全然違います。
『平等』はスタートラインが一緒で、
『公平』はゴールライン が一緒というイメージです。
塀の向こうの景 色を観るために、
『平等 』の場合は、同じ高さの踏み台が与えられます。
当然、観える景色は違います。
見える人もいれば、見えない人もいます。
『公平』の場合は、背の高さに合わせて違う高さの踏み台が与えられます。
こちらの場合、
観える景色はみんな同じになります。
LGBTQは、特別な配慮をされるのはどうなのか?
特別扱いされているという見方をされることも多いのですが、
実はそうではなく、
そもそもの、スタート地点が違うので、
人権や結婚の権利など、
幸せになる権利=ゴールを公平にしていくことが必要です。
人間関係を創っていくうえで、
これができるかがどうか?が、
適度な距離感がとれているか?に関わってきます。
つまり、
目の前の相手は、何を必要としていて、
自分の立場から、何ができるか?を考えて、
接しているか?ということです。
相手が必要としているのは、
ただ見守ってほしいのか、
話を聞いてもらうことなのか、
それとも、課題を解決する手伝いをしてほしいのか、
あなたができることは、
励ますことなのか、
パトロールすることなのか(様子うかがい🤣)、
そっとしておくことなのか。
そして、たった1つ、
すべての人に共通することがあります。
なので、人から理解されたり、信頼されたりするためには、
相手のことを知ることがとても、大切です。
相手があなたに理解されたと、
感じることが大切です。
相手が認めてほしいことを認めること。
例えば、最初の保育園のBちゃんの場合だと、
食べ終わったBちゃんが喜んでいるのを見て、
「どんなところが嬉しかったの?」と聞くと、
「苦手なニンジンを食べられて、お兄ちゃんになったみたいで嬉しかった!」
と、答えてくれたかもしれません。
本人に聞いてみることで、
「お友達と外で遊ぶ時間があって嬉しい!」
「読みたかった絵本が今から読めるのが楽しみ」
答えが変わってくるかもしれません。
その答えに、共感していく。
特に、目に見える行動や結果に対してではなく、
より深いその人の信念や価値観について
理解や共感することができると、より強い信頼が得られます。
「仕事を正確に早くできてすごいね。」(行動、結果)
よりも、
「お客様に喜んでもらえるように、
丁寧に仕上げてくれてありがとう」(価値観、信念)
と伝えるほうが、多くの方は、
わかってもらえたと感じるのではないでしょうか。
そして、相手が大切にしている価値感を大切にすることで、
信頼関係を積み上げていきましょう。
もし、先に自分が満たされたい、
愛してほしい、
認めてほしい、
理解してほしいという気持ちが、
勝ってしまうときは、
まず、自分を満たすことから始めましょう。
【問いかけ】
心地いいと感じるのは、どんな距離感ですか?
<お知らせ>
コーチングセッションの募集、
問いかけ、読書会の企画を、
まもなく、発表します。
少しでも興味がおありの方、
お申し込みをお待ちしております。
サービスメニューの準備ができ次第、
お知らせしますので、
楽しみにお待ちくださいね🥰
LGBT講演家
ライフコーチ
藤原直