邦題:スペル 原訳:地獄に引きずり込む
46点。
魑魅魍魎が跋扈する低予算B級ホラー界を切り開いた男がいる。
「スパイダーマンシリーズ」の名声に背いた男がいる。
それは「死霊のはらわた」の監督としての宿命。
見よ!
今、この永き血の歴史に秋止符が打たれる。
帰って来てくれたのは嬉しいんだけどさ、大幅に弱体化してるんだけど、何!?
…やっぱり、これ以降、ホラー映画に監督として携わることは無かった…。
〝タオルケットをもう一度〟 _:(´ཀ`」∠):_
〜あらすじ〜
昇進を間近に控える銀行員のクリスティンは、老婆・ガーナッシュが懇願する不動産ローンの延長を断固拒否する。その夜、クリスティンは狂人と化したガーナッシュに襲われ、聞きなれない呪文のような言葉を浴びる。それからクリスティンの周囲で、次々と不穏な現象が起こり始める。
(※映画ドットコムより抜粋)
以下、ネタバレ。って言うか、感想。
□情け容赦の無い、道徳物語と言えるけど。
ロマ族(ジプシー)の魔女が召喚したラミアよりも、ガヌーシャ夫人が無双過ぎて、残念というか問題レベル。
□同情しちゃう主人公、クリスティン。
銀行の融資担当官(スクリーン上においては、国税局の職員と並んで嫌われる職業)なんだけど、2008年は金融危機の時勢だったことで、その立場は概ね理解は出来る。女性が社会で生きて行く難しさも描かれていて、同情するのはとても簡単。猫ちゃんの下りとか本当に可哀想だし、こんな不幸に見舞われたらもう。
□ホラーにおいての理不尽は許容、または歓迎されるけど。
レジー・リーがむかつく男子像を体現していて、邪魔者の排除に丁度良いじゃん!と思った私は悪魔かも知れないけどさ、仮にそれを実行した場合は助かっただろう展開って、道徳を説くつもりが無かったとしても、色々と見失ってはいませんこと?