邦題:ナイト・オン・ザ・プラネット

72点。

 

敬愛するホラーエリート、サイサイ先輩のお勧めと言うことで、私も挑戦だ!

あれ?でも、これホラーじゃないぞ?…ま、いいや。

 

当映画の紹介は(私に比べてちゃんとしてる)先輩の下記ブログにて!

 

 

 

○以下、ネタバレ。って言うか、感想。

 

 

どこかふざけてる様な音楽から始まって、全部の章のBGMにもこれを使うのだけど、最終的には何かもう、これしか無いってくらいにマッチする不思議。

 

そして、映像につき「何このセンスの塊みたいな構図?」と思ってびっくり。

その辺は言っても、人間、直ぐに慣れちゃうんですけど、全体的にはお洒落な映画と言えて、初心者さんにお勧めするのも良いかも。先輩、センス良いな~。

 

全部の章に言えるんですが、ストーリーの構成が巧みで、ある意味、感動します。

 

個人的にはロサンゼルス、ニューヨーク、ローマのエピソードが好きです。

DVDのジャケットの表もその三人でございます。感想を以下に述べていきます。

 

 

□ロスのタクシードライバーを演じる若い頃のウィノナ・ライダーが美人さんです。

ブラック・スワン」でスワンクイーン役を降ろされてブチギレていましたけど、新旧の交代は時代ですものね。

ですが、ナタリー・ポートマンよりもずっとずっと私のタイプです。役柄には私との類似点があって親近感を覚えましたが、ベルトが鳴いてるのと、煙草めっちゃ吸うのと、車内の乱雑さは気になります。これも時代なのでしょうね。

 

つまり、今の私の方が若干に女性らしいということです。いや、ほんとに。

この後に続く、4つのエピソードの雰囲気を掴ませる大事な先鋒です。

 

 

□次鋒は一転して、治安がかなり悪いニューヨーク。黒人だとタクシーもなかなかに停まってくれない様子です。ようやっと停まった車は見るからにボロくてハンチング状態だけど、運転がアレなだけです。この車のエンジン音が良いわ~。(うっとり)

 

この話は、軽快な口調と冗談で構成されていますが、正に、運命とも言い換えられる出会いのお話でして、背景から、ただ生きて行くことへの希望を感じさせられます。

 

 

 

 

↑当映画の全てを観終わった後、私はこんな気持ちになりました。

 

 

「規則だと?ニューヨークだぜ!」が私にとり、ツボでした。

こうやってアメリカに馴染んで行くんだね…って無いわ!

 

終わり方が大丈夫か心配になりますが、後に枢機卿になったり、麻薬王になったりと活躍している様なので、私も一安心でした。

 

 

□最後に、中将のイタリアの首都ローマですが、これはなかなかにお下品で見る人を選びます。そして、5つのエピソードの中で一番評価が低そうだと思いましたが、私は大笑いしてしまっていたことをここに勝手に懺悔いたします。誰にも言わないでね。

 

薬でもキメてるのかな?と思っちゃうくらいの異常な程のハイテンションで―

独り言と呼ぶには余りにも、大き過ぎる独り言を早口で捲し立てながら―

街灯が無い暗い道だというのに、サングラスをかけたままで「暗い」と文句を言い―

ちょこちょこ、リップロールをかましながら走るタクシードライバー…

 

って、自分でも何を書いているのか解らなくなるんですけど、そういうお話です。

 

これ、そのまま最後まで行くのかと思って不安になりましたが、一応、タクシーですので、神父さんを乗せて一安心。ただ、通しで見たところ、やっぱり一人芝居でして神父の反応と合わせることで笑いに昇華しています。要は漫才みたいな感じです。

 

ここ、ネタバレになるんですが、無駄に長回しなんかするから瞬きしちゃうんだよ。そこは真面目にやってよって笑ってたんですが、それも含めてのネタでした。

アホ過ぎて、凄い!

 

 

個性的で魅力的な登場人物ばかりでしたが、彼らが一堂に会する展開はありません。ちょっと残念な気もしますが、オムニバスであってオムニバスじゃない、何となく、小さな繋がりを感じて、あぁ、これで良いんだなって思える素敵な映画でした。

 

 

ラストの挨拶は地球に生きている皆へ捧ぐ、監督からのメッセージね。

 
サムネイル