邦題:ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
65点。
ジェイソン・ステイサムは凄腕の運び屋になる前に、バナナの叩き売りみたいな事をやっていたんですね。盗品ですけど。って言うか、この映画の分け前が "BMW735i" の購入資金の一部になったんだと考えたら、ちょっと感慨深いねって言うブラック・コメディクライム映画。あ、彼が主人公じゃないみたいです。
~あらすじ~
カード賭博で莫大な借金を抱えた若者4人組。頭を痛めた末に、彼らはマリファナ工場の襲撃を画策。首尾よく大金を得るが、逆に麻薬王や売人、借金取りを怒らせるハメに…。
(※映画ナタリーより抜粋)
以下、ネタバレ。って言うか、感想。
こういう論評の仕方は好きではないけど「レザボア・ドッグス」との比較です。
①「レザボア・ドッグス」をもっとスタイリッシュにした感じ。色調にセピアを掛けていて、挿入曲は70~90's、ジャンルも幅を広げてたっぷりと。
②ネオ・ノワールの要素が無くなった。
悪党の矜持や美学なんて、そんなもの私に解りっこないと思う。だけど、それを全く描いてくれなければ「死」に意味を感じ取れない。ヤクザじゃないチンピラ理論だとしたら、それって格好良くないし、スタイリッシュに描く意味は何だろう?
登場人物が他の映画に比べて多分に多いけど、どうせ退場するから記号で良いなんて私は悲しいぞ。
③人によるけど、セーフとアウトのライン上で振れるセクハラ度。
タランティーノに比べたら幾分かマイルドだったけど、冒頭に持って来て苦手な人を振り落とす分、彼の方が親切だったとすら思う。字幕と喋っている英語が合ってないと思って、少し真面目に聞いたらこりゃとんでもないや。字幕なんて凄くマイルドにしてあったよ。今日びのテレビでは放送出来ない内容。あ、背景で裸がくねくねしてたのでそもそも無理です。
④三竦み(実際は2対1)どころじゃない様に見せているけど、実のとこ、グループ対、他のグループが続いているだけ。
怒涛の展開を見せるし、見せ方も上手いんだけど。あれ?ロジック一緒じゃん。
タランティーノが居なかったなら、もっともっと評価が高い映画だと思うけど、
タランティーノが居なかったなら、この映画の存在ってあったんでしょうか?
言って、マドンナの元旦那監督の方が後輩ですから、このスタンスで続けて行くなら何かと比べられそうですけど。嫌じゃ無いのかな。
大真面目なのか、全力でふざけているのかの判断が途中迄はつかなくて、通しで見たら全力でふざけていました。男子はこのノリだったり、冗談が直ぐにも解って楽しめるのかな。でも男女差ってほんと、何だろう?
男子だってこのノリが苦手な人も居るだろうし、女子だって男子顔負けに車弄る人も居るんだけどな。つまり、私が下ネタに強くなれば良いだけか。