邦題:レザボア・ドッグス

72点。

 

元ネタの香港ノワール「友は風の彼方に」は食指が動きませんでした。だって、男の友情とか私に解るとも思えないし、ママに

「そんなの見てはいけません!」って言われそうだから。なので、映画オタクな監督がパクった構想を得たこちらの作品を。

ハリウッドだし、サラッと見れるんじゃなくて?

 

~あらすじ~

用意周到に進めていた宝石店強盗に失敗してしまった6人の男たちは、自分たちの中に裏切り者がいるとして、お互いを疑い始める。

(※Filmarks映画より抜粋)

 

 

以下、ネタバレ。って言うか、感想。

 

 

と思ったら、ミスターブラウンを演じる監督御自ら露骨に、女性視聴者を振り落としにかかってきます。まるで、女はすっ込んでろ!と言われているかの様です。

 

若干、涙目ですけど、映画としての評価が凄く高い様なので私、頑張りました。因みに当映画、女性が二人出て来るんですけど、一人は車の座席から引き摺り降ろされてもう一人は銃で撃って撃たれて退場です。くそう、タランティーノめ。

貴方も女から生まれたんでしょうが!肌テカテカやないか!

 

男子以外は、のっけから2分45秒頃迄は飛ばして良いですよ。問題はありません。

 

 

「俺たちテンパってんだ!お前も調子を合わせろ!」

この台詞が個人的にはツボでした。演劇と言うか、観客を巻き込むタイプのライブの様な映画です。そこにラジオを使った70'sの洋楽が利いて来るので、ヤクザ映画特有の汗臭さ、血生臭さみたいなのを取り上げています。

 

それなりの残酷描写もありますしね。

 

 

冒頭からのオープニングよりも、冒頭からの結末のセンスが良いですね。

この意味の無さが良いと言うか、他愛の無い話から始まり、他愛も無く終わるのが。

自分の信念を曲げる事無く、太く短く生きて、死ぬ。

 

それに感化されたイカれたオレンジも、始末をつけたホワイトも落とし前をつけた訳でしょう?戦隊もの、じゃないや。悪者たちの寄せ集めたけど、レザボア・ドッグスなりの見えない "ルール" が存在していた訳だよね?

 

ナイスガイエディーを撃ったのは、設定上ホワイトだった様だけど、画面外のピンクが物陰から撃ったと仮定したら、彼はそんなしょうもない "ルール" に従うどころか、逸脱して漁夫の利を得たという事で、チップのお話が生きるよね。こちらの方が私はずっと好みです。悪者を出し抜くのはいつだってもっと悪者だもんね。

その意味ではピンクは今回は上手く切り抜けたけど、同じ様な事が続くだけだよ。

 

そんな人たちを格好良いとは私は思わないけどね。

 

 

タランティーノめ。ちょっと面白いじゃんか!ばーかばーか!

 
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