「お帰り、よこちゃん」(雫公演参戦記)
蒼く照らされた場内、雫の滴る音。はじめての雫公演、はじめてのチーム8。ずきちゃんもゆいりーもくららもいないのに、翌日にはチーム4公演もあるのに、僕はこの公演に応募した。
理由はたったひとつ、よこちゃん(横山結衣)に「おかえり」を言うため。
「アイドル」という言葉は「戦友」という言葉に似ている、と僕は思う。人によっては「アイコン(偶像)」に似ていると思うかも知れないし、あるいは「恋人」という言葉に似ていると思うかも知れない。僕にとってアイドルは何より「戦士」であって、中でもAKBメンバーは共に戦う「戦友」なんだ。大切な「戦友」の復帰を歓迎するために僕はここにいる。「君の居場所はまだあるんだよ」と伝えるために。
たしかに、彼女は過ちを犯した。でも、人は誰しも過ちを犯すもの。大事なのは、それが発覚した時にどういう態度を見せるかなんじゃないかな。よこちゃんはちゃんと過ちを認めて謝り、謹慎した。それで充分だ。ひとりの48ヲタとして、僕はその態度を了としたいと思う。
だって、謝っても謝らなくても何も変わらないなら、みんなスルーするのが得策ということになってしまう。それだけは絶対に違う。それじゃあ同じ方向を向けない。謝罪ってのはつまり、僕らがまだ同じ価値観(=何が正しくて何が正しくないか)を共有しているという再確認でもある。再び同じ方向を向くための儀式みたいなもんだと言ってもいい。
僕が今でもよこちゃんを応援出来るのは、僕らが今でも同じ方向を向いていると確信出来るからだ。…とは言え、正直、自分の気持ちがどうなるか、実際に会ってみないと分からないとも思っていた。本当にあの頃みたいな気持ちで応援出来るのか。
この日は先日のSRイベで共に戦ったなるちゃん(倉野尾成美)もいたし、最近あまり会えていないはっつ(歌田初夏)もいた。僕が近ごろツボっているぴなこ(奥原妃奈子)だっていた。前座で登場した8の新人はせもも(長谷川百々花)の美少女っぷりにも目を奪われた(あの子はきっと凄くなるね)。
だけど、ステージ本番がはじまってからはずっとよこちゃんに目が釘付けだった。僕はやっぱりあの子が大好きだった。あの子のダンスが、パフォーマンスが大好きだった。あの子がニコッと笑って、相変わらずのナルシズムのパフォーマンスをしていればそれで僕は幸せだ、そう思えた。AKBにはよこちゃんが必要だって、そう思えた。
自己紹介の時には、順番が近づくに連れて彼女がドキドキしていくのが痛いほど伝わってきた。迎えた挨拶、まっすぐな謝罪と決意表明。お客さんの温かい声援が我が事のように嬉しかった。前半MCでのなるちゃんのツッコミが優しかった。「47」にはちとウルッときたし、ラストの「虹の列車」も素晴らしかった。
お見送りの時にかけた声は自分でもびっくりするくらい低くて、たぶん「よこぢゃん、おがえ゛り~…」って聞こえただろうけれど、でも良いんだ。ちゃんと気持ちは伝わった。
お帰り、よこちゃん。