「作られる歴史2」
⇨前回:作られる歴史1(サクラスキー)
歴史はあとから振り返って作られる。今になって振り返ると、すべてはあの頃にはじまっていたのかもしれない。
2.ユウナァスキー
ぼくはいつも、「いま、ここ」に居る必然性を探している。
2013年2月、咲良の記事を書いた一週間後。48を大激震が襲った。今思えば、あれがAKB斜陽の始まりだったように思う。一期生峯岸みなみのスキャンダル。
初期からのみぃ推しだった僕は、それでもなんの迷いもなかった。結論はひとつ。推し変。「偶像の彼方」シリーズの第三回は、やや当てつけのように「欠番」と銘打って、推し変についての想いを綴った。
ところが、翌日になって事態は異なる様相を見せ始める。普段はまるで興味なんて示さない連中が、みぃをダシにして、ここぞとばかりに人権侵害だなんだと48を攻撃し始めたのだ。みぃ自身は全然そんなこと望んじゃいないのに。
単に自分が気に入らないだけのものを、正義ヅラして叩く奴らがいる。彼らのことを、いまでも僕は許せない。決して相容れない人間がいる…ということを、あの時思い知った。それはともかく、48に対する総攻撃のなか、僕はある覚悟を決めた。
いずれにせよ、ボクには「敵」が誰なのかハッキリした。そして覚悟もついた。たしかに、今では、ボクの推しは山田菜々ちゃんだ。それはもう変わらない。でも、ボクは「みぃ」を応援する。AKBでやっていく「みぃ」を応援する。今でも、ただひとつだけ、ボクらには共有できるものがあると思う。それは、ボクらがAKBを愛しているということ。ボクらは、その一点において仲間で、それでこれまで(ホントに僅かかも知れないけれど、そして時にはそれが重荷にさえなったかも知れないけれど)共に支え合って生きてきたんだ。それは、誰に恥じることもない。(2013年2月)
「推し変」した先は、上でも書いているように、当時気に入っていた山田菜々ちゃんだったけれど、なんとなく居心地が良かったのはむしろSKEの方だった。ちょうどその頃入ってきた6期生は、やがて僕に新たな居場所を与えた。人生最大の「推し」もまた、そこから生まれた。
でも、ぼくがみぃを「許した」ことは、ちょっとだけ意味があった。研究生に降格したみぃ。そこに居たのは、12期から15期を中心とした多士済々の若手ホープたち。やがて彼女たちは、「峯岸チーム4」として、いまや伝説となったチームを築くことになる。みぃを許していなかったら、僕はその姿を目撃していなかった。
何度か書いているのですが、現在の研究生公演はAKB48の中でも「最強」と言っても良いような出来なんです。(2013年8月)
なかでも気に入っていたのが、13期村山彩希と14期岡田奈々。ゆうなぁなんてコンビ名もまだ出来ていなかったように思う。あの頃は、ちょこちょこ彼女たちの記事も書いていた。
AKB14期生、岡田奈々は逸材である。(2012年12月)その神秘的でエキゾチックな雰囲気を、垢抜けした現代的感性で包み込んでしまうところに、彼女のアイドルとしての資質の片鱗がある。そして何より、彼女は圧倒的な歌の力を持っている。…岡田奈々をアイドルとして引き上げ、軌道に乗せることが出来た。それこそがまさに、AKBというシステムの価値なんだとボクは思う。(2013年2月)なぁちゃんはいま、無冠の帝王という感じで、苦しい時期にあると思う。でもね…ボクは絶対に信じているんだ。あの子の光を。勝ち始めたら、きっと止まらなくなる。(2014年10月)なぁちゃんの存在がいつか、AKBにとって、とても大きいものになる…というのは、あの頃から、ぼくが疑っていないことのひとつです。(2016年6月)器用貧乏みたいなところのあるゆいりーだけど、もしかしたら何か特別なものを持っているのかも知れない。(2013年9月)後半曲で白のベレー帽をかぶり、センターで踊る彼女は輝いていた。やっぱり、あの子は絵になるな~と思う。ボクはゆいりーに期待している。(2013年10月)こうして見ていても、みーおんとゆいりーの目の輝きが強いのが分かる。あれはいつか星を撃ち落す目だね。(2014年5月)
2013年が暮れ、2014年が暮れる。SKEに重心を移しつつも、それでもAKB関連の記事をちょこちょこと書いていた僕にAKBを見捨てさせる出来事が起きたのは、忘れもしない2014年暮れのことだった。
めちゃイケのドッキリ企画で、たかみなにスキャンダルが起こったという打ち明け話をされた時のメンバーたちの反応。なかでも、「弟で良いじゃん」というぱるるの発言や、ヘラヘラと笑うこじまこの姿は、僕を心底失望させた。「こいつら、もうダメだ…」そう思えた(追記:のちにその二人はドラマとプデュで評価を戻している)。
2014年12月7日の一連のツイートを見ると、時間が経つに連れ、僕の気持ちがAKBから離れていったことが如実に分かる(のちのことを考えると、咲良だけは褒めているのも示唆的ではある。ちなみに、「3人姉妹」ってのはさっしー/こじはる/みぃ)。
めちゃイケ爆笑だった…けれど、やっぱり複雑な気持ちもあるわな。グループを引っ張ってる自覚がないヤツは危機感なくてダメだね。3人姉妹はもはや達観みたいになってたから少し印象が違ったけれど、下の連中は相当ヤバイわありゃ。負けてるのにヘラヘラしてる選手を思い出した。posted at 00:10:39
結局、何度も言うことだけれど、思考がすごい内向きになってる。仲間内でなあなあでやっていたいヤツは別にそれで良いだろうけれど、そんなものをボクら(外部)が応援しなきゃいけん道理はどこにもないわけで。勝手にやってろ…ということになってしまう。posted at 00:19:54
なんか最近はさ、個人のことよりもグループのことを考えている子に惹かれるな…それもただ「仲間内グループ」のことじゃなくて、ちゃんとファンも含めたグループ全体のことをね。まあ、さくらたんのあの野心的なところはボクが凄い好きなところだし、個人的にはMVPだったけれども(* ̄艸 ̄)posted at 00:42:29
最近は、48グループの発言を見ていて、「あ…こいつ信用できねーわ」って思わされることが多い。それってなんか、表面的なところよりも、すごく深いところに効いてくる。ボク(ら)って、こんなものを応援したいと思っていたんだっけ?posted at 02:35:18「仕方がない」で済むのだったら、ボクが応援しなくなるのも仕方がない。頑張ってるヤツは、アイドルに限らずみんな頑張ってる、その中でなんで君たちを応援しなきゃいけないのか。そのことについて、ちゃんと考えたことはあるか。48ってだけでテレビに出られる。それが当たり前だと思っちゃないか。posted at 03:25:33
今回、ボクらは「ドッキリ解散」という名のもとに、本当に48が終わってしまった…ということを見させられたのかも知れない。posted at 03:26:54
ボクらの愛した48はもう死んだ。みな、どこへなりとも散っていけ。posted at 03:33:28
結局、48がダメになった最大の原因はメンバー自身にあったということ…ボクがずっと目を背けていたのは、そのことだったな…。posted at 04:02:51
今回のことで明らかになったこと。それは前から気付いていたこと。メンバーはメンバー(身内)のためには戦うけれど、ファン(外部)のためには戦わない。こうして、いつしかボクらの間は千切れていっていたんだ。流水落花 春去りぬ…天上…人間。posted at 18:29:09
たかみな自身を守ろうとしたやつはいるけれど、たかみなが守ってきたものを守ろうとしたやつはいなかった…ということかな。ボクの違和感は。なんだろうね…見てたときは楽しく見てたはずなのに、時間が経つにつれ、どんどん陰鬱な気分になってきた。posted at 23:28:55
さらにトドメを刺したのが、同年大みそかの紅白歌合戦。マスゲームでの大失敗。ああ…こんな大舞台であんなミスをして、しかも誰も問題にしない…。AKBが誰からもバカにされるような、そんなグループで良いのかよ!? 僕の中でのAKB48は終わった。これらに関して、ゆいりーやなぁちゃんには何の罪もなかったけれど、AKBに嫌気がさしてしまった僕は、SKE一本に傾注していくことになる。もはやAKBの公演も番組も見なくなった。
そして、時が経ち…2018年の総選挙。僕の気持ちはすでにSKEからも離れかけていた。気がつけば、そこはもう、あまり居心地のよい場所ではなくなっていた。なんとなく、グズグズだったAKBに新たな風が吹き始めているのも感じていた。
いつしか、なぁちゃんはAKBのトップメンバーへと躍り出ていた。そんな彼女が壇上から語った言葉は、僕の中に眠っていたAKB魂を揺り動かす何かがあった。「AKB48のシングル選抜を決める総選挙なのに、AKB48のメンバーがトップを争えないという状況がとても悔しく感じました……来年の総選挙は、AKBが1位を奪い取ります」
…いざ、故郷へ。
そこには、あの頃からずっと変わらず劇場を守り続けてきたゆいりーと、彼女が我が子のように可愛がってきた16期生たちが居た。みぃ推しから始まった僕のAKB人生。峯岸チーム4で育った村山彩希、そのゆいりーのプロデュース公演で育てられた16期生。なんとなく、ぼくが16期に流れるのは、必然的なことのように思えた。
つづく