AKBの話をしよう(マジムリ学園) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


AKBの話をしよう(マジムリ学園)

 Huluで「マジムリ学園」♯1♯2を見た。

 ふむ…_φ(・_・

 ストーリーとか演出は良いと思うのよね。それなりに楽しめる出来にはなっている。ただ…ぶっちゃけキャスティングがどうなのってところで。

 48ヲタとしては、棒演技は別に気にならない。それはこういうシリーズの伝統芸みたいなもんで。

 でも、このドラマに出ている子たちは、全体的に立ち姿やバストショットから緊張感が感じられなかった。単に立っていたり、単にそこにいる演技って、じつはむずかしい。そこに緊張感が感じられないと、画としても引き締まらない。ちゃんと画になっていたのって、おめぐ(谷口めぐ)くらいだったんじゃないかな…。

 主演のゆいゆい(小栗有以)は良いところもあったけれど、そうではないところもあった。そもそも、演技とかスター性では、48メンバーは売出し中の若手女優…浜辺美波とか葵わかなとか小松菜奈とか…には敵わない。じゃあどこで勝負するんだって話で。

 たとえば、第一期(のみ)「マジすか学園」が面白かったのは、あれが現実とのリンクを持っていたからだ。キャラクター名はほぼ実名で、なおかつ現実の強さ(=総選挙順位)と劇中での強さがほとんど一致していた。現実で強いやつが劇中でも強い。分かりやすかった。ガチだった。

 だからこそ、あれは「様」になっていた。強いやつが強いやつを演じる。どれだけ棒演技でも、どれだけダサい格好をしていても、そこには有無を言わさぬ説得力があった。

 そこへいくと、この「マジムリ学園」はどうだ。みーおん(向井地美音=2018総選挙13位)がゆいゆい(同25位)に「弟子入りしたい」とか、いったいどこの世界線の話だそりゃ。本間日陽(同16位)が学園を取り仕切る「カイザー」とか、そんなんもうただの「設定」でしかないじゃん。現実とは何も関係ない。

 本当に強いやつはそもそもこのドラマに出てすらいない(し、もっと言えば、総選挙にすら出てこない)。

 だったら、演技ができる順にキャストが決まっているのか、といえば全然そういうわけでもない。演技力も何も関係ないいつもの「推され」が集結。このドラマは、まともに演技もできないやつを集めておいて、現実とのリンクを切り捨てて、設定の世界(演技の世界)に閉じこもる。そんなんで他のコンテンツに勝てると思う?

 それと関連して思ったのは、これ、チーム8(小栗/岡部/倉野尾)とNGT(本間/荻野/加藤)のキャスティング逆にした方がまだ良かったんじゃないのってこと。このドラマでは、チーム8勢(+みーおん)は「平民」という扱いで、NGT(+おめぐ)生徒会の支配する学園に抑圧されている。そこへ風穴を開けるのが転校生のゆいゆいだ。

 でもさ…ゆいゆいみたいな「超推され」(=スーパーエリート)が、固定された階層に風穴を開ける役って、もうそれ自体がなんかこっちは苦笑するしかなくて。だったらむしろ、運営の支配を象徴するものとして、カイザー役をやらせた方がよっぽど良かったんじゃないのって。

 AKBに戻ってきた今だからこそ、はっきり言える。いまのAKBはつまらない。それは頭の凝り固まった連中が、なんでもかんでも自分たちの意向を押し付けてくるからだ。ぼくが『PRODUCE48』を面白いと思うのも、そこには運営の意図なんてまるで無関係な世界があるからだ。これまで日の当たらなかった子が実力で主役に躍り出る、たったそれだけのことが、あれだけ新鮮な驚きを与える。

 このドラマが本当にドロップキックをかますべき相手は、劇中の「悪役」なんかじゃない。