白夢について
たった一度しか咲かない命を
北風が吹き散らしていく
何がそんなに悲しいのか
耳を劈く空蝉の声
どこまで行っても
何もなかったかのような水
歩みを進めるたび
風景はひび割れていく
19の空は
今よりもっと透明で
世界のすべては
ぼくの傍で
まどろんでいた
そんな日々も
またたく間に過ぎ去っていく
これが最後の日々だって
そんなの気づいてた
あの子は白い夢
その日をどうしたいのか
どうなるかも分からずに
世界が終わるのを
ただ待ち続けていた