忙しさにまぎれたこの後半。
なんだか色んなことが遠ざかっていったなかで。
結局薬局。くまだけが残った。
あの子を見るたび、「この子を知っている」という気分になる。
それは、「理解している」という感覚ではなくて。
たとえば砂漠を歩き続けて、もう何もかも記憶から剥がれ落ちて、
それでも、ああ…この子のことは覚えている…って、分かりにくいか。
『火の鳥 復活編』、周りすべて無機質に見えるレオナが、
チヒロだけを生命と認識するような…そんな感じに近いのかな…。
モニターの向こうの…ね。
人はだれでもA.T.フィールド(心の壁)を持っている。
僕はなぜだか、モニターの向こうに、その鍵を渡してしまった。
世界でたったひとり、僕の知っている子がそこにいる。
結局薬局、そんな感じ。