64-ロクヨン-前編/後編(3.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
64-ロクヨン-前編/後編
 
監督:瀬々敬久
 
概要
 『半落ち』などの原作者・横山秀夫が執筆した小説を、佐藤浩市ほか豪華キャストで映画化した犯罪ドラマの前編。平成へと年号が変わる直前の昭和64年に起きた未解決の誘拐事件「ロクヨン」をめぐり、県警警務部の広報官を主人公に警察内部の対立や県警記者クラブとの衝突などを浮き彫りにしていく。監督は『ヘヴンズ ストーリー』などの瀬々敬久。主演の佐藤のほか、綾野剛、榮倉奈々、瑛太らが出演。緊張感あふれる演出と演技で描かれる、お蔵入り事件の謎や登場人物たちの確執に注目。(シネマトゥデイより)
 
感想
 面倒くさいから、前編後編まとめてレビュー。
 
 展開ってより、なんかテンションについていけん。特にあの記者クラブね。な~んで、あんな上から目線なんかと。これが実際にリアルかどうかってことはさておいて、少なくとも、「いかにもありそうだ」というリアリティは感じられない。
 
 みんな最初っからテンションが上がり過ぎ。「演技ヘタクソ!」かと。これはでも、演出の問題が大きい。たとえば、ある事件の記者会見で二課長が出てくるというシーンがある。本来は一課長が出てくるべきなのに、これはおかしい…ってんで、記者クラブがまたえらい剣幕で怒鳴りまくる。
 
 でもさ…こちとら、そんなん知らんわけで、「ああ…そういうもんなんですか…」と、冷めた目で見てしまう。これがね、いかにそれがおかしいかってことをちゃんと描写して、観客の気持ちを高めておいてくれたら、「なんだそれは!」って、こっちも怒れるわけ。
 
 でも、なんかよく分からんうちに、記者クラブの連中がえらい剣幕で怒鳴りだすから、「あ~…な~んか怒ってらっしゃる」って感じで冷めた目で見てしまう。自分より怒っている人がいると冷めちゃうってあの理屈ね(笑)
 
 こんな感じで、観客の感情を劇のテンションに巻き込んでいく工夫が、ほとんどなされてない。だから、すべての演技が上滑りしているように見える。ぼくは、「なんかやってんな~…」「なんか盛り上がってんな~…」って、そんな冷めた気分でずっと見ていた。
 
 永瀬さんのように良い芝居を見せていた人もいるし、必ずしも悪いところばかりではないのだけれど、演出の稚拙さがすべてを台無しにしている。前編はそれでもまあまあ。後編は最悪。
 
☆☆☆(3.0)