SCOOP!(3.0) | 想像上のLand's berry

想像上のLand's berry

言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
 
SCOOP!
(2016)
 
監督:大根仁
 
概要
 原田眞人が監督と脚本を担当した1985年公開の『盗写 1/250秒 OUT OF FOCUS』を基にした福山雅治主演のドラマ。パパラッチとして生計を立てる中年カメラマンが、個性豊かな写真週刊誌の記者らと共に巨大な事件を追いかける。メガホンを取るのは『バクマン。』などの大根仁。共演として、『ヒミズ』などの二階堂ふみ、『HERO』シリーズなどの吉田羊、滝藤賢一、リリー・フランキーらが顔をそろえる。報道に情熱を注ぐ者たちの姿はもちろん、髪とひげを伸ばした福山のワイルドな風貌にも注目。(シネマトゥデイより)
 
感想
 冒頭、ラブシーン…というより、カーSEXシーン…の音声だけが流れてくる。生々しいんだか何なんだか。そこからヒョイっと顔を出したのは福山雅治。髪ボサボサで髭を伸ばした姿は…なんだか鹿賀丈史みたいやな。
 
 そんなこと考えている時点で、僕は物語にのめり込めていない。
 
 ヒロイン役の二階堂ふみは全体を通してとても良い…けれど、「お前、絶対処女だろ!」みたいなネタにはあまりハマってないな。たとえばのん(能年玲奈)とかね…だったら、ぼく爆笑してしまうのだけれど(…すいません。イメージで語りましたm(__)m)
 
 な~んて、余計なことばかり考えてしまうのである。お…ここまで下ネタしか言ってないぞ…だってそういう映画なんだもん←
 
 正直、スキャンダルネタは、ドルヲタとしては複雑な気持ちになってしまう。さらに複雑な気持ちになるのは、いまやスキャンダルがあっても、彼女たちはスルーしてのうのうと暮らしているってこと。この映画みたいなステレオタイプの状況になんて、少なくとも今のAKBではなりゃしない。
 
 まあ、前半はノリでそれなりに楽しく見られるし、いくつかの「三角関係」が並行して進んでいくところは、まあまあ良くできているとは思う。
 
 ただ、スキャンダルの切り口がステレオタイプになっているところからも分かるように、この映画は「リアリティ」という点でいまいち…全体的な展開も(元は原田眞人監督の映画らしいのだけれど)小説っぽいというか…いかにも作り物感があって、なんだかいまいちだったな。
 
 設定とか展開とか、なんだか80年代っぽい…? 少しそんな感じもあるなあ…やりたいことは分かるけれど、いかにも作り物過ぎて、2016年のいまこれをやってもイマイチ説得力がないというか。吉田羊との現在の関係も、その後の展開を考えると、なんだか微妙に気持ち悪い…「その描写必要なくね?」みたいな。
 
  そもそも、主人公の人物造形が…なんだろう。彼の本質はカメラマン…なのか? ジャーナリスト…なのか? パパラッチなのか…? なんだかその辺がハッキリしない。「ジャーナリズム」だとか劇中で偉そうに言ってる写真もただのゴシップだし。
 
 だから全然、キャラクターが立ち上がってこないんだ。彼のあの部屋の生活感の無さったら! どういう人で、普段何を考えてるんだってことが、あの部屋から全然読み取れない。もう、そこを失敗している時点で、この映画は失敗。
 
 「キャパに憧れてた」って設定も取って付けたような感じ。なんでキャパ?(いや、彼は素晴らしい写真家だと思うけれども)。あの「兵士の写真」だっていわくつきなんだけれど、その辺もスルーだし…な~んか、すっきりしない。
 
 原田監督の『クライマーズハイ』には新聞記者の魂があったし、洋画でも『スポットライト 世紀のスクープ』にはジャーナリストの、『LIFE!』にはカメラマンの魂が込められていた。
 
 ここにはなんにもない。
 
☆☆☆(3.0)