ちはやふる -上の句-
2016年日本
監督:小泉徳宏
概要
『海街diary』などの広瀬すずを主演に迎え、末次由紀のコミックを実写化した青春ドラマ。競技かるたをテーマに、主人公と仲間たちのひたむきな情熱や夢を描く。『男子高校生の日常』『日々ロック』などの野村周平と、アクションスター千葉真一の息子である真剣佑がヒロインの幼なじみを好演。人気俳優たちの共演による、きらめく青春の日々に胸がときめく。(シネマトゥデイより)
感想
赤は朱の色、唇の色、世界を染めるあの夕焼けの色。
「ちはやふる」劇場版。ストーリー展開は、かなり組み替えられていて、ありがちな青春部活ものになっている。それでも、彩りに富んでいて、決して平凡じゃない。ダイジェストにするんじゃなくて、ちゃんと噛み砕いているのが分かる。キャスティングも◎。必ずしもイメージ通りじゃないけれど、みんな良い顔をしている。カミシライシモネちゃん(ニホンゴムズカシーね)
ハイキーの淡い映像に、耳心地のよい音楽。リズム感のある軽やかな演出。それだけで、僕はいつまでだって見ていることができる。スローモーションや畳を透かしたショットなど、アニメ・マンガ的なプラスティック・リアリティの画作りを自然に溶け込ませていく辺りは、『バクマン』の大根監督を連想させる。これからの時代は、きっと彼らが作って行くんだろう。
そして、赤…紅…朱。冒頭、赤地に橙のモミジ。これだけで、この映画の色彩センスの良さが分かる。かつて、小津監督が画面に赤を好んで配したけれど、この映画もかなり意図的に赤を配している。ハイキーの白っぽい画面に、彩度を上げた色たちが映える。柱の朱。ジャージの赤。木々の緑。Tシャツの黄色とスカイブルー。夜明け前の薄紫。色彩が歌っている。
エグルストンの写真集を見る時のように、僕はこの映画で色彩を発見する。
☆☆☆☆☆(5.0)
物語4.0
配役4.5
演出5.0
映像5.0
音楽4.5