映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(4.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生
36th DORAEMON THE MOVIE: NOBITA AND THE BIRTH OF JAPAN 2016
 
2016年日本、104分
 
監督:八鍬新之介
 
概要
 幅広い世代に親しまれている『ドラえもん』シリーズ36作目。1989年に公開された人気作『ドラえもん のび太の日本誕生』をリメイクした。それぞれの理由で家出することにしたのび太やドラえもんたちが、7万年前の日本を舞台に大冒険を繰り広げる。監督・脚本は、『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~』を手掛けた八鍬新之介が務め、往年の名作を新たに生まれ変わらせた。(シネマトゥデイより)
 
感想
 前作は1989年。約25年前になる。前作で覚えているのは…ワニのシーンで観客が受けていたこと。あれから、色々なことが変わった。大山のぶ代は水田わさびになり、ワニはオオサンショウウオになった。
 
 過剰性。今度の『日本誕生』は、オリジナルに比べて、スペクタクル30パーセント増、ギャグ10パーセント、感動成分20パーセント増量。そして、のび太の部屋は3割くらい狭くなった。
 
 絵の描き込みや色彩の鮮やかさ、エフェクトの華やかさ…演出的にも隙がない(クライマックスは変更しているけれど、そこまで引っかかるというほどでもない。僕は前回の方が好きだけれど)
 
 ただ、なんだろう…ここには余白…というものがない気がする。SFを「少し不思議」と称した藤子Fさんの、その「少し」ってニュアンスがない気がする。ドラえもんは、当時藤子さんが興味を持ったものがストレートに現れていて、だから割りと難しいことが平気で入っていたりする。そういう幅…のようなもの。
 
 一から十までを描くような分かりやすい演出。決まった道筋へと導くように作られる。この映画は、なにもかもが喜怒哀楽に回収されてしまって、想像力の羽ばたく余白のようなものが感じられない。どこにも隙がなくて、だからこそかえって息苦しい。
 
 これは、人を感動させるノウハウだとか、色々なものの上に乗っかった作品だという気がする。その息苦しさ。オリジナルの「かわいさ」は素直で素朴なそのままの「かわいさ」なのだけれど、2016年版の「かわいさ」は、衒った「かわいさ」なんだ。
 
☆☆☆☆4.0
物語4.0
配役4.0
演出4.0
映像4.0
音楽4.0