ザ・ブリザード(3.5) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
ザ・ブリザード 
THE FINEST HOURS
 
2016年アメリカ、118分
 
監督:クレイグ・ギレスピー
 
主演:クリス・パイン
 
概要
 アメリカ沿岸警備隊史上最も困難とされた海難事故、SSペンドルトン号の救出劇を映画化。冬の寒さが厳しい北大西洋上で悪天候により遭難した巨大タンカーに残された生存者32人の救助に、4人の沿岸警備隊が定員12人の小型木製救助艇で挑む。監督は、『ラースと、その彼女』などのクレイグ・ギレスピー。主演を『スター・トレック』シリーズなどのクリス・パインが務めるほか、『トロイ』などのエリック・バナ、『ジェシー・ジェームズの暗殺』などのケイシー・アフレックらが共演。(シネマトゥデイより)
 
感想
 『ザ・ブリザード』という邦題、なんて平凡なんだ。この題名を見た人は必ず、『ツイスター』などのディザスタームービーを連想するだろう。まあ、それが配給サイドの意図なのだろうけれど。
 
 原題はfinest hours。「最良の時」とでも訳せば良いのかな。「偉大なる救出劇」と呼ばれたアメリカ沿岸警備隊史上に名高い実話を基にしている。だからこれは、「ブリザード」よりはむしろ、人間の方を中心に描いている映画だ。
 
 もちろん、邦題が連想させるようなCGバリバリの災害シーンも登場するし、3Dオンリーの上映形式になっているように体感映画としての側面はある。それだけじゃなく、吹雪と荒れ狂う波のなかひとり甲板の手すりにもたれる姿、真っ暗な海上を照らすサーチライトなど、映像にポエジーも感じさせる。
 
 そして、嵐の海に融けていく歌。
 
 雰囲気は抜群…の筈なのだけれど。ただひとつ。ヒロインの存在が、すべてをぶち壊している。いつも思うのは、なんでこういう話で恋愛要素を入れたがるんだろう。邪魔でしかないし、冒頭の15分は死ぬほど退屈だ。映画の流れそのものとしても相当に悪くなっている。おかげで肝心の救出劇に没頭できない。
 
 それでも、ヒロイン自体に魅力があれば、まだ救われる。だけど、なんだあの彦摩呂みたいな女は(失敬) 冒頭のシーン、彼女が振り返った瞬間に主人公が恋に落ちるのだけれど、それがギャグなのか本気なのか僕には見当がつかなかった。「マジでこの人ヒロインなの!?」と。その上、キャラクター造形(性格設定)にも魅力がない。本当に、なんでこんな要素入れたんだ。
 
 映像の雰囲気は悪くないし、スタートレックのカーク船長=クリス・パインをはじめ、男性陣の演技は悪くないのに。まったく、もったいない。
 
☆☆☆★(3.5)
物語3.5
配役2.5
演出3.5
映像4.5
音楽4.0
 

 

映画『ザ・ブリザード』予告編