チクタクチクタク…
あるところにうさぎさんがいました。
うさぎさんではありません。
にう[new]さぎさんです。
うそです。
やっぱりうさぎさんにします。
うさぎさんではありません。
り[re]うさぎさんです。
りうさぎさんは、生まれ変わったうさぎです。
りうさぎさんは、人生二周目なのでイージーモードのはずでした。
間違えました。
兎生二周目です。
しかし、あるときかめさんがやってきて…。
かめさんではありません。
ときかめさんです。
ドッキリカメラみたいですね。
それはともかく、ときかめさんは言ったのです。
「競争しよう」と。
しかし、りうさぎさんは二周目なので気付きました。
「ははーん、油断させて勝つ気だな」と。
だもんで、りうさぎさんは手を抜きませんでした。
音速の貴公子も真っ青のスピードで走ったのです。
りうさぎさんは勝ちました。圧勝です。
負けたときかめさんは言いました。
「ちょっ…かめ相手になにマジになってんの? うさぎとかめの競争でうさぎが全力で走るとかありえないんですけど。あ~はいはいあれですか、かめ相手にも全力出すおれかっけー的な? はいはい、かっこいいですかっこいいです。そうですね~、うさぎさんは足速くてかっこいいですね~……つ~か…おめえ、髪ボサボサなんだけど」(CV:ムロツヨシ)
ハ…!
それまではときかめさんの負け惜しみを聞き流していたりうさぎさん。
しかし、最後の言葉でハッと気付いたのです。
「おれ、髪ボサボサじゃん…」
「兎生二周目なのに髪ボサボサじゃん…!」
兎生二周目でも髪がボサボサでは仕方ありません。
勝った気持ちはどこへやら、激しく落ち込むりうさぎさん。
そこに。
タラララッタラ~♪
ヘアーアイロンさんがやってきました。
「これさえあれば…」
「これさえあれば…」
これさえあれば大丈夫。
ボサボサヘアーを直して、ねじまがった心も伸ばしちゃおう。ヘアーアイロン。
気持ちが明るくなって勉強だってはかどっちゃうヘアーアイロン。
街ゆく女の子の視線もキミにくぎ付けさ。ヘアーアイロン。
ぼくはこれで彼女ができました。わたしはこれで宝くじに当たりました。
ヘアーアイロン。ヘアーアイロン!!!
ヘアーアイロン!!!
こうしてりうさぎさんとときかめさんも仲直り。
めでたしめでたし。
おしまい