冴えカノ徒然4 | 想像上のLand's berry

想像上のLand's berry

言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


 あの『冴カノ』の色線を用いた輪郭線。あれの演出意図はなんだろうなと。

 まあ、日本画でも輪郭線ってのはずっと問題になってきたわけで、たとえば菱田春草なんかは、朦朧体なんてものを生み出したりもするんだけれど。

 アニメにおいても、たとえば色トレスを用いて周囲と馴染ませるってことは昔からあって(「トトロ」なんかそうだけれど)。

 でも、細田守の『デジモン』や長井龍雪の『あの花』で輪郭に使われた明るい色の輪郭線はそれらとは違って、むしろ周囲から際立って浮いて見える。それは、『デジモン』では電脳世界の住人、『あの花』では過去の自分たちを表すために使われていた。つまり、いまここには居ない別の存在を表すために。

 一方、『冴えカノ』では、普通の場面にこうした色彩輪郭線が使われている。いまの流行りでもあるし、画面的にはポップで軽い感じがするんだけれど、ムード的にはむしろ、ギャグ漫画とかで登場人物がいきなり2等身になったりするような、あの感覚に近い。ふと「抜け」が出来るみたいな感じでね。

 ただ、『冴えカノ』は別にギャグアニメでもないわけで。ギャグシーンで使われるというわけでもないわけで。こういう状況で使うってルールがあるような、ないような。やっぱり演出のリズム的に「抜け」を作りたい時に使っているのかなと( ..)φ

 ふと思ったのは、『俺修羅』のこと。主人公の中二病日記が読まれる時に出てくる、子どもがクレヨンで描いたようなオブジェクトね…演出の効果としては、あれに似ているんじゃないかと。あれも演出としては「抜け」を作っているわけで。

 だから亀井演出の明るい輪郭線は、一見、細田演出や長井演出の影響下にあるように見えるんだけれど(実際影響は受けていると思うけれど)その使い方としては自身の『俺修羅』にルーツがあるのかなと( ..)φ