いまさらな話6(乖離)
いま、48ではメンバーの論理とヲタの論理が乖離しています。
ボクらは本来、同じグループを愛する「仲間」のはずですが、しかしながら、メンバーとの関係性においては決定的に異なります。
メンバー同士の関係性は「友情」に基盤においた関係性であって、それはグループやあるいは芸能界を離れても成立しえるものでしょう。しかし、メンバーとヲタとの関係性は(当然)そうではありません。
ここにメンバーとヲタとの論理が乖離していく契機があります。
もちろん、48はメンバーとヲタとの距離が近いことが「ウリ」ですから、かつてのアイドルよりは「友情」に近い感情が生まれやすいということはありますが、それでも、やはり最後のところでは決定的な違いがあるでしょう。
それはとりわけスキャンダルの際に前景化します。それが明らかに現れていたのが、ほかならぬ「めちゃイケ」の時でした。
あそこで、たかみなのドッキリ・スキャンダルに対して、須田ちゃんは「誰も何も言わないと思います」と言ったわけですよね。メンバーは誰も何も言わない(須田ちゃんの言葉を信じるならばね)。それが「メンバーの論理」です。「身内の論理」と言ってもいいですが。
でも、ヲタはそんなわけはありませんよね。もちろん、メンバー同様に受け入れられる人だっているでしょう。でも、ヲタが「誰も何も言わない」なんてことは、絶対にありえません。ここで「メンバーの論理」と「ヲタの論理」は明らかに乖離しているわけです。
ボクは、この乖離が熱を奪っている側面は否定できないと思います。
たとえば、さえちゃんはいつだかの公演で「メンバーはまとまっているんで」という話をしました。大組閣やらなにやら色々あるけれど、メンバーサイドはまとまっているので、ヲタもついてきて下さいってことです。
でも、ヲタの中には大組閣を受け入れられない人もいる。そりゃあ仕方ないですよ。時間をかけてちゃんと納得して、それではじめて受け入れられる人だっているでしょう。
でも、メンバーは「メンバーの論理/身内の論理」で動いているので、端から受け入れてしまう。そうするしかない。それに対して、そう簡単には受け入れられないボクらは、そこでなにか疎外感のようなものを覚えてしまう。文字通りの「外部」になってしまうわけです(もう熱を生むこともない)。
それはともかく…そうして乖離していく「メンバーの論理」と「ヲタの論理」。その両者をすり合わせていくための回路…言い換えれば「ドラマ」が必要だとボクは思っているんです。
たとえば、メンバー同士、納得できないことがあれば、もっと議論があっても良いとボクは思うんです。それは対立を煽るわけじゃなくて…
Aの意見とBの意見があるとして、ヲタは大抵2つに割れるわけです。でも、多くの場合メンバーはAの意見に固まっているように見える。すると、Bの意見は代弁者がいないことになりますから、Bの意見をもつヲタは疎外感を覚えてしまいます(そうして千切れていく)。
ここでBの意見を代弁してくれる人がメンバーに居てくれれば、Bの意見をもつヲタはそのメンバーについていくわけですよね。そしてなにより重要なことは、色々なドラマを経て(これ重要ね)、Aの意見をもつメンバーとBの意見をもつメンバーが「和解」すれば、それは両者のヲタを一致する方向へと導いていけるわけですよ(そして、その4者が一致して同じ方向を向けるようになる)。
(典型的な政治技術ですけれど)なにかそういうこと。あるいは、たとえば、さっしーの「左遷」(と言うとHKTヲタの方は怒るでしょうが)とか、みぃの「降格」とか、それは本人への「罰」でもあるわけですが…それ以上に、メンバーとヲタが一致できるための回路(ドラマ)として機能していたわけですよね。
それらが難しくなってしまったいま、「メンバーの論理」と「ヲタの論理」を繋ぎとめるものは何もありません。「めちゃイケ」の時、こじまこなんか「良かった」って言っていたくらいですからね。
ボクは去年「終わりの始まり」という記事を書きました。それはメンバーが内向きになって…言い換えれば「メンバーの論理」だけしか見なくなって、「ヲタの論理」と乖離していく…そうして48は終わりに向かうという危機感を述べたものでした。
だから、あの「めちゃイケ」を見たとき、彼女たちのあの言葉を聞いたとき、ボクは…正直、「48はもう終わってしまったのだ」と思いました。
いや、48はまだあるじゃないか。たしかにそうなんですが、ボクらが愛した48はもうどこにもない…ここにあるのはただ(メンバーの論理によって駆動するだけの)「仲良しグループ」に過ぎない…そう感じたのでした。
運営がやたら組閣をしたがるのも、放っておけば彼女たちがただの「仲良しグループ」になってしまうということを見越していたんじゃないかとかね…そういうことも考えたりして。
ただ、その後のたかみなのリアル卒業発表もあり、(たかみなやひょんさんの「危機感」を耳にして)ある意味では吹っ切れたところもあって。
ボクが想定していた以上に内部はもうどうしようもなくなっている。それが分かったことで、逆にこれはもう一からやり直すしかないんじゃないか…ボクはそれを支えるしかないんじゃないか…って感じでね。吹っ切れたんです。
まあ…ね。昔、ハロプロからAKBに移ったように、とっとと他所へ移ってしまえば良いんでしょうが、そう単純に割り切れなくてね…(-_-;)
それはもしかしたら自殺願望と似たようなものなのかも知れませんが…でも、まだ希望はある…希望はあると思います。
つづく