ホビット 決戦のゆくえ(5.0) | 想像上のLand's berry

想像上のLand's berry

言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
『ホビット 決戦のゆくえ』
THE HOBBIT: THE BATTLE OF THE FIVE ARMIES
 
2014年アメリカ/ニュージーランド、144分
 
監督:ピーター・ジャクソン
 
主演:イアン・マッケラン
 
概要
 J・R・R・トールキンの『ロード・オブ・ザ・リング』3部作に続き、その物語の前日譚(たん)をピーター・ジャクソンが映画化したアドベンチャー3部作の最終章。ドワーフの王国の奪取を目指し旅をしていたホビット族の主人公とドワーフたちが、ついに王国を奪還、目覚めた竜の怪物や最大の敵サウロンとの死闘を繰り広げるさまを描く。イアン・マッケランやマーティン・フリーマン、オーランド・ブルームなど豪華キャストが再集結。壮大な世界観やクリーチャーなどのビジュアル、最後を締めくくる大スケールのバトルは必見。(シネマトゥデイより)
 
感想
 しまった…前回、あれほど反省したのに、今回も「復習」をし忘れた…と思うまでもなく引き込まれていく。前作がクライマックスの良いところで切れていたから、逆に今作の冒頭は入り込みやすい。あっという間に『ホビット』の世界に頭が調整される。
 
 まるで絵画のようなこの「世界を作る」ってことに関して、(トールキンの原作があるとは言え)ピーター・ジャクソンは宮崎駿に匹敵するな…とか、そんなことも思いつつ。
 
 IMAX最前列から見るホビットは、映画館の床がそのまま映画世界につながっているようで、どこか舞台のような印象を受ける。体感型の映画ってのは数多いけれど、ここには舞台の持つあの風格と言うか、存在そのものが持つオーラというかな…それがある。
 
 そしてなにより、ここには「歴史」そのものがある。これまで「ホビット」は旅というミニマムな物語がメインになっていたけれど、今作では(原題からも明らかなように)いよいよピーター・ジャクソンの本領とも言えるあの大規模な合戦シーンが登場するんだ。
 
 ボクらの体内のどこかに眠っている野蛮な血が騒ぎ立てる。血湧き肉躍る…昔の人はうまい言葉を知っている。
 
 ボクらが『十八史略』や『ローマ帝国衰亡史』から感じ取ることが出来るあの歴史の鼓動がそこには息づいている。ボクはいま「歴史」の只中にいる。そんな感じだ。そして、そうしたマクロ的視点の中で、個々の存在の輝きはいや増していく。まるで、『イリアス』のように。
 
 ああ…終わってしまった…
 
 「LOTR」三部作…その前日譚である「ホビット」三部作。ひとつの長い長い物語が終わった。これだけすべての作品が高い完成度でまとまっていて、何の憂いもなく純粋に楽しめた映画シリーズは、前代未聞だったかも知れない(戸田奈津子?そんな人は知らん)。
 
 applause
 
☆☆☆☆☆(5.0)