寄生獣
2014年日本、109分
監督:山崎貴
主演:染谷将太
概要
1990年代に一世を風靡(ふうび)した岩明均の人気コミックを実写化したSFサスペンス。人体に寄生しながらほかの人間を食らう生物パラサイトたちを相手に、そのうちの1匹を右手に宿した高校生が壮絶な戦いを繰り広げる。メガホンを取るのは、『永遠の0』などの山崎貴。主演を務める『ヒミズ』などの染谷将太を筆頭に、『悪人』などの深津絵里や橋本愛、東出昌大ら実力派俳優が結集する。VFXを駆使したパラサイトの変形や人間捕食の描写、スリリングな物語に引き込まれる。(シネマトゥデイより)
感想
TVアニメと同時並行で上映されているこの映画。自然、アニメとの差異に目が向きます。ああ…あの辺の設定とかストーリー、カットされているのね…とか。
いくつかの話がカットされたことで、(これだけ見ると)登場人物の心理が少し不可解に(唐突に)感じられるところがありますかね。まあ、そんなに気になるほどではありませんでしたが。
それから、実写になるとグロさが増しますが、これもそこまで気になるほどではありませんでした。あまり現実感がないというか…どこか非現実的な表現がなされているので、むしろアニメっぽいようにすら感じられます。
あとはキャスト。
主人公役の染谷くんは、序盤の新一の情けない感じが良く出ていましたが、その一方で覚醒後のあのオールバック新一の凄みみたいなものは少し欠けていましたかね。
まあ、ある意味では仕方ないところもあって。アニメって基本的に表情の演技が出来ませんから、最初は眼鏡キャラにしちゃって、のちに髪型をオールバックにするとか、あるいは姿勢とか仕草そのものを変えて、雰囲気全体を変えちゃうしかないんですよね。
一方、実写の場合は表情で演技ができちゃいますから、微妙な変化を出すことが出来ます。ただそれが逆にドラスティックな分かりやすい変化を阻んでいるところもあるのかなと_φ(・_・
染谷くん、悪くはなかったですけどね。
特筆すべきはガールフレンドの里美。ボクはアニメ版の声優を担当されている花澤香菜さんの声がすごく好きで、彼女の担当するキャラクターも好きになる場合が多いのですが、里美の場合はなんかダメだったんですよね。花澤さんどうこうって以前に、なんかあまりに性格がなよなよしとって。
(アニメ版では断然、加奈の方が良いんですが、実写版では出番がない…)
それに対して、実写版の里美は良いです。橋本愛さんのあのキリっとした存在感が、里美のなよっとした性格にひとつ、しっかりとした芯を与えているんですな。
全体的な感想としては…うん、悪くないっすよ。やっぱり、もともとの設定とプロットがしっかりしているのが良いんですかね。冒頭の重厚な音楽もハマッてます。
マンガ原作でCGを駆使した実写映画としては『デスノート』を連想させますが、part1だけを見た感想ではこっちの方が良い感じですかね。
(まあ、『デスノート』の場合、原作の酷すぎるラストを実写の方で取り戻したってのはあるんですが)
☆☆☆☆(4.0)