「ノーザン・ドライブウェイ」
ノーザン・ドライブウェイ、ボクは流星パイロット。
世界の帳へ堕ちていくアルバトロス。
手のひらに星をつかみ、それはつかんだそばから零れていく。
この世の全ては灰色で、心はcoalにまみれていた。
燃え散らかした青い炎の残滓を踏みしめて、それでもまだ羽ばたこうとしている。
世界の果てを目指す霧の蒸気機関車。
走っても走っても、そこには届かない。
なにもない大地を踏みしめて、ピアノ線で吊った雲に覆われて、
それでもまだ翼は生えなかった。
それでもそれでもそれでもスピードに乗って走ろうとしている。
反重力飛行のアントワーヌ。砕け散ったロケット・ブースター。
ノーザン・ドライブウェイ、ニュートリノの雨がボクを貫いていく。
苦し紛れの咆哮に、天は二度も大地を触れて、
そこへと至る道すがら、空はいつでも踏み潰された。
西暦が終わってもまだ世界は終わらずに、
滔々と流れる天の川は、いくどもいくどもいくどもその色を変える。
ボクは夜空の下で寒さをしのぎ、世界が終わるのを待ち続けていた。
それでも何度も何度も何度も訪れる黎明に、そっと白いCo2を吐き続ける。
寝床がわりのイラクサはそうして繁茂を続け、やがて世界はイラクサで覆われた。
ボクはもう明日のことなど考えない。
君がいれば何も怖くはなかったし、人にはきっと魔法の言葉が必要なんだ。