サッカーにたとえるならば… | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


 ボクが今回の選抜(メンバーじゃなくて選考過程)が気に食わないって話。なにが問題なのかサッカーにたとえて考えてみた。そうすれば、すこしは分かる気がしたんだ(それが正鵠を射ているか、そんなことはボクの知ったこっちゃない)。

1.
 サッカーにおける代表選出とオールスターの違いを考えてみよう。

 「代表選出」はひとえに代表監督の専権事項だ。どういうチームを作りたいかというヴィジョンに従って彼が自分で選出する。

 選手の特徴や調子など、ひとりですべてを把握するのは難しいから、スタッフの情報は重要だけれど、最終的にはひとえに監督自身の判断にかかっている。それは余人が口を出すことじゃない。

 もちろん、ファンは、たとえば「細貝萌を招集しろ」とか色々と言う訳だけれど、最終的に責任を取るのは監督なんだから、その意見を聞くも聞かないも、監督の判断次第だ。

 いずれにせよ、負けたら、彼は責任を取らなければならない。

 それに対して、「オールスター」というのはファン投票で決めるもの。監督に求められるのは、集められた食材をいかに調理するか…という問題に過ぎない。その腕の良し悪しは問われても、責任どうこうという話にはならない。

2.
 さて…今回、なにが引っ掛かっているのか。「選抜」の専権を握るはずの秋元さんは、「選抜多過ぎ」というファンの質問に対して、こう答えている。


 ここで彼は、どういうチームを作りたいか…というヴィジョンが自らにないことを明かしてしまっている。チームの枠組みすら、スタッフの意見を考慮して決めていると言っているのだからね。

 と、同時に、そのスタッフ偏重主義によって、彼は自らの責任すらも放棄しているように見える。責任の所在が明確じゃない。これが代表選出だったら、「ちゃんと自分で責任取れよ」と、ボクは言いたくなる。

 それでは、これは「オールスター」なのか…と言えばもちろんそうじゃない。

 彼がいまやっていることって、サッカーにたとえるならば、各チームの監督に「〇人挙げてください」って言って、それで並べているだけ。あまりにもヤル気を感じなさすぎて、「もう常連組以外興味ないんでしょ…」と聞きたくなってしまう。

 なでしこの佐々木さんなんか典型的だけれど、長くやっている内に選手に情が移ってしまって、入れ替えられなくなってしまう(最近はそのツケが回ってきて一気に替えようとしているけれど)。そうなったらもう監督なんて代えるべきなんだ。まともな判断なんて期待できない。

 ファギーなんかはそれを分かっているから、絶対にアンタッチャブルな選手を作らなかったし、選手ともつねに一定の距離を置いていた。彼は自分に従わない選手はベックス(ベッカム)ですら容赦なく切り捨てたからね。ファギーがあれだけの長期政権を築き、あれだけ常に勝ち続けた理由のひとつはそんなところにあった。

 監督ってのは孤独な職業だし、そういう冷酷さが絶対に必要なんだ。選手と仲良くなってしまって、それが選手選考に影響を与えるようじゃ終わりだ。

 秋元さんがいまやっている現場主義ってのは、一見、そうしたことを回避するための手段に思える。でもそれって、その問題を現場スタッフに放り投げってしまっているだけで、その問題を一歩向こうに先送りしただけに過ぎない。

 そういうことに対する疑念を払拭するためには、監督=プロデューサーがまずちゃんとヴィジョンを示して、こういう人がチームに必要なんだと明らかにすること。そうすれば、選ばれなかった人も、見ている人も、なにが足りなかったか分かって納得するんだから。

 今回、彼がわずかにヴィジョンらしきものを語っているのは、まゆゆ&さくらのWセンターは「正統派アイドル」だから選んだってことくらい。

 サッカーにたとえれば、「2トップは岡崎と柿谷。あとは各チームが推薦してください」…そんな感じ。そんなんで強いチーム…勝てるチームが作れるか。ボクは絶対にそうは思わない。

 サッカー界でも、かつて、「戦術はロナウド」と言った名伯楽がいた。それはありえる考え方だと思う。その1人が試合の局面を全て支配してしまうような圧倒的な力を持っているならばね。実際、あの頃のロナウドというのは、それくらいの選手だった。

 それに、「戦術はロナウド」ってのは、監督が他のことは考えなくても良いってことではない。ロナウドが点を獲ってくれるんだから、監督は守備組織の構築とかに力を注げば良いとかそういうこと。そういう意味では、ヴィジョンははっきりしているわけだ。

 秋元さんが言っていることは、それとは全然違う。とりあえず2トップは正統派アイドルで選んだ。それで他のメンバーは…スタッフが推薦してください。逆算にもなっていない。

 ヴィジョンも示さず、選ばなかった理由を聞かれて「あえて外した」とか言ってるようでは、なんの説得力もない。そんなのはただの責任逃れに過ぎないし、何の説明にもなっていない。だって何だって言えるもの。「あえてそうした」。

 そのあげく、枠も調整できずに増やしてしまう。自分で責任を取らないから政治力もない。各省庁の要求を断れずに、際限なく国家予算を増やしていくどこかの政府みたい。

 各方面の顔色を窺うばかりで、まともにチームを作る気迫もないんだったら、「オールスター」にしてしまった方がよっぽどマシ。だって、その方がよほど基準はハッキリしているもの。

 現代はポップの時代だ。あいまいなものは全て消えていく運命にある。



P.S.
 ちなみに、一方でボクは現場主義を主張するわけだけれど…リーグ(48)とグループ(各支店)を分けて、リーグは各グループやチームには口を出すなっていうね。それはリーグを考えてもそうだし、代表チーム(48選抜)とクラブチーム(各支店選抜)を考えてもそう。

 つまり、代表監督は代表チームの選出だけやって、個々のチームには口を出すなってことね。要は、ボクは役割分担をしっかり(して、責任の所在を明確に)しろと言っているわけだ。代表監督がその職権を各チームの監督やコーチに委ねてしまってはいけないし、その逆もいけない。

 (これはつまり、各支店に監督=プロデューサーを立てて、秋元さんは支店選抜に口を出すなと言っているわけだけれど)。

 だから、AKB選抜は純AKB選抜として、それとは別に48選抜を作るべきだとボクは思う。結局のところ、多くの問題の根源は、リーグとグループ、代表チームとクラブチームの区別があいまいになっているところにあるんだ、とボクは考えている。