ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(3.5) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
GUARDIANS OF THE GALAXY
 
2014年アメリカ、121分
 
監督:ジェームズ・ガン
 
主演:クリス・プラット
 
概要
 犯罪歴のあるメンバーによって構成された、マーベルコミックス発の異色のヒーロー集団を映画化したSFアクション。無限の力を持つパワーストーンを盗んだ主人公が、刑務所で出会った凶悪犯らと共に宇宙滅亡を阻止するための戦いに挑む。メガホンを取るのは『スーパー!』などのジェームズ・ガン。主人公を『マネーボール』などのクリス・プラットが演じるほか、ゾーイ・サルダナやベニチオ・デル・トロが共演、ブラッドリー・クーパー、ヴィン・ディーゼルが声の出演を果たす。擬人化されたアライグマや樹木といった、個性的で凶暴なヒーロー軍団の活躍に注目。(シネマトゥデイより)
 
感想
1.
 現実と非現実というのは、記憶のなかではさほど区別がはっきりしているわけではない。映画やゲーム、夢で体験したことも記憶のなかでは融け合っている。
 
 記憶のなかで、ボクは100万の軍を率いて戦い、エース・パイロットとして戦局を一変させた。記憶のなかで、メンバーはクラスメイトで友達で、富士宮の空は世界のどこよりも銀河に近かった。記憶のなかで、ボクはクレしん映画「おヒナ」の歌に胸が痛くなり、また記憶のなかで、ボクはドラえもんやのび太と旅をした。
 
 記憶のなかで、ボクらはエンタープライズに乗って銀河を駆け巡り、また記憶のなかで、ボクらはデロリアンに乗って時間をワープした。ボクらは、すでに想像された「未来」を経験していて、そうして経験した「未来」は、また記憶のなかで現実の過去と融け合っている。
 
 映画制作においてCGが可能にしたことは、そうした想像力をリアリティのあるものとして具現化すること…言い換えれば、かつて経験した「未来=過去」を現実的なものとして新たに未来に放り込むことだ。
 
2.
 本作で描かれている宇宙は、なんだか妙に懐かしい宇宙だ。ボクがかつて、『スター・トレック』や『スター・ウォーズ』で見たような宇宙。それに加えて、いかにもアメコミ的な「悪の帝王」って言葉が似合いそうなレトロな世界観。1970年代ソングに80年代の『フットルース』。果ては『エース・コンバット』まで入っているかも知れない。
 
 なんだかもう、色んなものがごちゃ混ぜになっている。ごった煮のような映画。でも、だからこそリアルだと言えるのかも知れない。記憶のなかで、懐かしいものがみな、ごちゃ混ぜになっているようにね。
 
 脚本は、端折り過ぎなくらいに飛んでいく。ある意味では潔いけれど、少し脳内補完が必要で、それが物語に対する没入感と、その心地よさを多少削いでいる。映画そのものとしては、それほど見どころがあるわけではない。
 
 かわいいアライグマと、アベンジャーズ・シリーズでもっとも高いギャグ性。それらを包むCG仕立ての金ぴかノスタルジー。気分転換に見るのにちょうどいい(ボクがおヒナの90年代ソングに胸が締め付けられるように、70年代ソングがグッと来る人にはドンピシャかもね)。
 
☆☆☆★(3.5)