なにがいけなかったんだろう…
毎回、その問いが頭を駆け巡る。
大迫、本田、岡崎、内田、大久保、遠藤、長友…香川、みんな別に悪かったわけじゃない。でも、クリティカル(決定的)じゃなかった。
70%近いポゼッション率、押し込めていたし、相手は1時間近くも10人の状態だった。なのに、無為に時間を費やしていった。
中を固められたのは仕方がない。コートジボワールが負けたこともあって、リスクを取るのをやめたギリシャは、明らかに試合を潰しにきていた。
それでも、崩さなければいけなかった。
ボクが疑問に感じたのは、なぜ最期まで地上戦に徹しなかったのか、ということ。神話の巨人みたいなギリシャに対して、空中戦を挑むなんて無謀だった。あんな簡単にクロスを放り込むだけじゃ、点を獲る可能性なんてほとんどなかった。
なぜ、ペナルティエリアの中で、あるいは中に、仕掛けなかったのか。最後にマヤを前線に上げたのなんて、まるで焼け石に水だった。
巨人たちは足が止まっていた。巨人ゴリアテを倒すのは、少年ダビデだと相場が決まっている。なぜ、ドリブルで突っかけることのできる齋藤を投入しなかったのか。なぜ交代のカードを一枚残したまま終戦を迎えたのか。
ボクらはまたしても、不完全燃焼のままで終わった。燻った炎が心の中を焼いている。