総選挙エピソード1「3期」 | 想像上のLand's berry

想像上のLand's berry

言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


『総選挙エピソード1』

「3期」

 今年の総選挙は「3期」の年だったように思う。

 もちろん、センターを獲得したのがAKB3期の麻友(渡辺麻友)だったということもある。だけど、それ以外にも今年は3期が目立つ総選挙だった。

 3位のゆきりん(柏木由紀)は、さすがの安定感を見せた。これだけ色んな要素が流動的な状況のなかで、ひとりだけ「私には関係ない」みたいな感じだった。しっかりと握手会への想いも口に出したスピーチも印象的だった。

 AKB3期で忘れちゃいけないのは、(もちろん、らぶたん[多田愛佳/HKT]とはるごん[仲川遥香/JKT]もだけど)たなみん(田名部生来)の存在だ。今現在、AKB48に所属している3期生は、卒業予定で立候補しなかったはーちゃん(片山陽加)を除けば、麻友ゆきりん、そしてたなみんの3人しかいない。

 だけど、「総選挙は苦手でした。アイドルとしての通信簿ならわたしはオール斜線ですから。」と自分で言っているように、総選挙で常に上位を争う同期2人とは違って、たなみんは今まで一度もランクインしたことがなかった。

 今年も80位で呼ばれなかった瞬間、あきらめていたらしい。ところが…「71位、田名部生来」。あまりにも仰天して、パニックみたいになっていたたなみん

 ボク自身、これにはかなり驚いた。「たなみん入った…!」。

 大好きな藤子・F・不二雄ミュージアムに行って一般客として紹介される↓、そんなたなみんを見ていて、「(圏内に入らなくたって)たなみんたなみんだから(それで良いんだ)」と心の何処かで思っていた自分が居た。

 これを書いていて、ボクは、陵南相手に決定的なスリーポイントシュートを決め、「あいつも3年間頑張ってきた男なんだ。侮ってはいけなかった」と、陵南の田岡監督に言わしめた、『スラムダンク』のメガネ君を思い出した。

 8年間頑張ってきたたなみんにファンが贈ったこのプレゼントはボクを驚かし、そしてボクの心を打った。



「SKE3期」

 トップ10入りした須田ちゃん(須田亜香里)を筆頭に、SKEの3期は立候補した全員がランクインを果たすという快挙を成し遂げた。

 須田ちゃんはいつもボクを驚かせる。どんどんどんどん駆け上がっていき、今では風格すら感じさせるようになった。いまや立派なAKB選抜の顔のひとりだと言っても良いように思う。今年のスピーチでは言葉を探すように目が左右に泳いでいたけれど、何より壇上で見せた飛び切りの笑顔が、この日も他の誰より印象的だった。

 17位、アンダーガールズのセンターを射止めたかおたん(松村香織)は、それでも選抜になれなかった悔しさを表して、周囲の度肝を抜いた。周りは研究生がこの順位に居ることにすら驚いているんだけれど、本人や「かをたんず」からすれば、選抜入りは本気の目標だったんだ。それを知っているボクには、その気持ちが少し理解できた。

 そして、かおたんは今年も絶対に研究生の存在をアピールしてくれる。ボクはそう信じていた。「研究生のみんな、起立!」は今年の名場面のひとつだった。

 23位のゆりあ(木崎ゆりあ)は、順位をひとつ落とした。移籍してすぐの総選挙、しかも仕事がバンバン決まって…という中ではタイミング的に難しいところがあったのかも知れない。本人も言っていたように、いまは運営の期待をヒシヒシと感じているであろうゆりあ。いま与えられた場所で何が出来るか。それがこれからに結び付いていく。ボクはゆりあを信じている。

 さらに、速報圏外から2人飛び込んできた。2年ぶりの圏内復帰を果たしたみきてぃ(矢方美紀)にも驚いたけれど、なによりの驚きは40位に飛び込んできて初ランクインを決めたゆっこ(木下有希子)だった。本人もよっぽど嬉しかったらしく、呼ばれた瞬間、思いっきりコケていた(笑)

 そう、ゆっこがね~…

 そのルックスやダンスではSKE随一との評価を受け、その熱い気持ちはいかにも「SKEらしさ」を体現しているのに、なぜかこれまで速報ランクイン止まりだったゆっこ

 「アイドルらしさ」とは何か…いやそれは何かとは分かっていても、自分はそういうタイプではないこと。だから「自分らしさ」を貫こうとしつつも、それでもやっぱり「アイドルらしさ」も必要かなと、その両者の狭間で悩み続けたゆっこ

 世の中には答えの見えないものの方がずっと多くて、だからみんな常に悩み続ける。その答えはきっとひとつじゃなくて、だからみんな自分なりの答えを見つけようとする。その葛藤こそがもっとも大事なんだとボクは思う。「答えはない」んじゃない、それは悩み葛藤し、自ら作り出すもの、自ら作り続けるものなんだ…そんなことをボクに考えさせた。

 ゆっこのランクインは、ボクにとっても、今回の総選挙でもっとも嬉しい驚きのひとつだった。