チーム4は(表情などを重視する)より映像的な表現で、チームEはより舞台的な表現だって話のつづきです。
これには、カメラの演出という話が絡んできます。AKB劇場の配信を見ていると、やたらアップが多いことに気づかされます。ただそれだけじゃなく、カメラマンの意図が分かることが多いんですよね。「こういう画が撮りたかったんだろうな」と分かることが多いんです。
カメラの台数は同じなのかな? だけど、配置されている位置がおそらくSKE劇場とは微妙に違うんですよね。特に印象的なのが横位置からのショットで、AKB劇場の場合は、ほとんどゼロ角度(真横)から撮ったんじゃないか、と思うようなショットも見られます(SKE劇場も横位置からのショットはありますが、もう少し角度が深いように思います)。
舞台は横に広がっているため、ゼロ角度から撮ると、被写体(メンバー)と背景との距離が取れます。そのため、被写体が浮かび上がって(写真で言うところのボケ効果と同じ)印象的な画が撮れます。あるいは、カメラワークや画の作り方などを見ていても、AKB劇場のカメラは、それ自体が、いわば表現者的なところがあるように思います。
一方、SKE劇場のカメラは、より透明な印象があります。カメラマンの主観を排し、舞台上のものを忠実に映すことに傾注しているように見えるのです。これも当然、どちらの方が良いとか、そういう話ではありえません。SKEのカメラは、より職人的だという感じがするのです。
これは、ひとつには劇場中継の歴史にも由来しているでしょう。SKE劇場の場合、DMM配信も初期は定点カメラonlyでしたからね。定点カメラってのは、言うまでもなく、もっとも透明性の強いもの(カメラマンの主観の入る余地のないもの)です。
あるいは、これは玉子が先かひよこが先かって話にも似ていて、もともとパフォーマンスに持ち味があったSKEの劇場中継は、舞台上のパフォーマンスを忠実に伝える方向に進んで行ったとも言えるかも知れません。
今でもSKEヲタには定点カメラで見る人も多いようですし、それに慣れている人には、AKB劇場のような、カメラマンの主観が混じるカメラワークは、逆にノイズ(うるさいもの)のように感じられてしまっても不思議ではありません。
そして、この違いはまた、メンバーにも影響を及ぼすでしょう。AKB/SKEを問わず、DMM配信を見るメンバーも多いようですから、その違いは、メンバー自身の表現にも結び付いていく筈だと思うのです。たとえば、よりアップが多いAKB劇場の配信を普段から見ているAKBのメンバーは、よりアップの時にどう映るか意識するようになる(かも知れない)。表情を重視するチーム4ってのは、そうした側面からも考えることが出来るでしょう。
次回につづきます。次回は映像の密度という話です。上でほんの少しだけ述べた、ある種の「うるささ」が、キーワードになってきます。
追記:補足↓