プラネタリウム2
『容疑者X』で石神哲哉が拘置所の天井のシミを結んでいく場面がある。四色問題の図形が、まるで星座のようで、とても印象的な場面だ。
ボクの部屋はマンションの一階にある。窓外は通路で、窓には磨りガラスがハマっている。ベッドに横になって空を仰いでも、天井の上には別の部屋があるだけだし、それ以前に、目の前には2段ベッドの2段目が視界を塞いでいた。
よく、天井の遥か向こうにある筈の星空を空想した。空に向かって手を伸ばしてみる…そこにはもうひとつのベッドがあるだけだった。ボクの部屋が屋上のペントハウスで、天井がぜんぶガラス張りになってたら良いのに。よくそんなことを考えた。
この春、部屋の整理をして、ボクは2段ベッドの2段目に引っ越した。天井を眺めながら寝るのは久しぶりだった。白い天井を眺めながら、ふと気付いた。そうだ、前から欲しいと思っていた家庭用プラネタリウムを導入するチャンスじゃないか。
思い立ったが吉日。早速、手に入れた。夜になるのが待ち遠しい。ほろ酔い気分で(カクテル一杯しか飲んでないけれど-笑)飲み会から帰ってきて、電源を点けてみる。
ほぁ…
横になって、指で、星を数え…数え…数えられません(笑)←注:星の数は6万個
2段ベッドから見る星空は近い。星空ってよりは光の粒みたいだけど、手を伸ばせば届いてしまう星だけど、でも良いんだ。ボクはほんの少しだけ星に近付いた。そう…たった90cm分(2段ベッドの1段目と2段目の距離)だけどね。