修論( ..)φメモメモ1 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


修論( ..)φメモメモ1

 現実世界を写しとろうとする時、そこには幾つかのモードがあるだろう。インデックスとシミュレーションはそれらのひとつである。

 端的に言えば、インデックスとは痕跡のことであり、実際にその対象と接続することによって、対象を指し示す。写真は、光を介したインデックスである。写真は、まさに足跡のように、対象の痕跡であることによって、現実世界を写しとる。写真を見た人は、その接続を認識することによって、否応なしに、強制的に、その対象へと意識を向けられる。

 一方、シミュレーションは諸法則を模倣することによって、現実世界に言及する。インデックスが個別/特別的な時間/空間に関わるのに対し、シミュレーションは一般的な物理法則/時間/空間性に関わるのである。

 フライト・シミュレーターがヴァーチャル・リアリティの代表格であることを思い起こせば分かるように、シミュレーションはヴァーチャルと近い概念である。ヴァーチャルなもののアクチュアル化の過程がシミュレーションであると考えられる。そして、ドゥルーズが「ヴァーチャルなもののアクチュアル化は真の創造である」と述べていることを思い起こすのならば、シミュレーションは創造に関わる(モノマネ芸人は対象をシミュレートしており、したがって創造に関わっているのだ)。

 強制と創造。モードの違いによるこの2つの結果。それはまた別のものへと道を開く。しかし、この二つのものが相容れないかと言えば、そうではない。

 ここで、Googleストリートビューを思い起こしてみよう。あれは、バブルと呼ばれるヴァーチャル空間を幾つも横断することによって、歩行と首振りの感覚をシミュレートしている。しかしながら、そのヴァーチャル空間に写真を貼り付けることによって、それはまた現実世界を指し示すインデックスとしても機能しているのだ。Googleストリートビューにおいて、ユーザーは、歩行と首振りを創造しつつ、現実世界に強制的に意識を向けられる。