ドラフト制度の不条理1
「ダイヤの原石はダイヤにしか見抜くことは出来ない」。一見、巧妙に見えるこの発言が、このドラフトのダメさ加減をもっともよく表しています。「天才は天才だけにしか理解出来ない」ってのは世間に受け入れられなかった天才を指す言葉です。AKBは言葉の真の意味での天才を集めるグループではありませんし、もっと言えば、世間に受け入れられてナンボです。
この状況にもっとふさわしい慣用句を持ってくるならばこれでしょう。すなわち、「名選手、必ずしも名監督ならず」。(育成という要素を脇においても)自身がダイヤであることとダイヤを見抜く目は必ずしもイコールではありません。むしろ、こちらの言葉こそが我々の実感として受け入れてきたものでしょう(あるいは、可愛い子が「可愛い」って言う子は必ずしも可愛くない)。
ではなぜ、そのような実態にそぐわない言葉が出てきたのか。それは、この言葉が後付けだからです。当初は、即戦力を集めるためのドラフトだったのですから。今のチームに欠けているものは何か? それを補強するにはどういう子が良いか? それを判断して獲得する筈だったのです。
そのために、チームの事情をもっとも良く知るキャプテンが選ぶ。これだったら、まだ筋は通っています。でも、今は各チームで育ててくれみたいな話にすりかわっている。理由は単純です。即戦力なんて応募してきやしなかったんですよ。この時点で、ドラフトの失敗は目に見えたものでした。
それを誤魔化そうとするから、ダイヤの原石はダイヤにしか見抜けないとかアホな発言が出てくる。嘘の上に嘘で塗り固めたドラフト。おかしなことは山ほどあるのに、それでもまだ止められずに、何とか盛り上げようと四苦八苦する運営。
戦に負ける時ってのは、たいていそうして訪れます。