
円城塔
『これはペンです。』
(2011)
内容
文章の自動生成装置を発明し、突飛な素材で自在に文章を生み出す叔父と、その姪の物語「これはペンです」(芥川賞候補作)。存在しない街を克明に幻視し、現実・夢・記憶の世界を行き来する父と、その息子を描く「良い夜を持っている」。書くこと、読むことの根源を照らし出し、言葉と人々を包み込む2つの物語。(Amazonより)
感想
「ボクの作家を見つけようプロジェクト」は、阿部和重を見つけたことで一旦の区切りを迎えたわけだけれど、最近は円城塔を読み始めている。
「いかにもボルヘスだな~」って感じ。じゃあ、ボクは理解しているのか。いや、理解していない。勝手に枠にはめて「理解」してしまっているだけだ。それが理解じゃないということは理解している。
「理解している」と言った瞬間に、誤解が生まれてしまうような、そんな感覚がある。だけどそれもまた、枠にはめているだけに過ぎない。何かを言った瞬間に、そこから外れていってしまう。
…ほらまた。
でも、そんな感覚が心地よくて、円城塔を読んでいる。