偶像のかなた26 市野成美 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


『偶像のかなた26』

市野成美
(SKE48/チームE/総選挙-)

「innocence」



「市野成美という才能」

 なるちゃんは…不思議な子だ。HKTだったら秋吉ちゃん、AKBだったらksgkりょーか、NMBだったらしゅう。いま、クソガキ系の子が48グループで熱いけれど、SKEのクソガキ、なるちゃんは全国的にはまだあまり知られていないと思う。先日のじゃんけん大会で初めて顔を覚えた人も多いかも知れない。

 でも…なるちゃんは、なにか特別なものを持ってる子。あの遠く過ぎ去った夏休みの薫りがするというのかな…ピュアで無邪気で、明るくて元気で。アイドルという存在の中にボクが忘れかけていたものを、スッと思い出させてくれる。そんな存在。

 現代は個性の時代だと言われる。それに応じて、色んなアイドルが存在している。なかでも48Gは、総選挙や握手会などで明確に結果が出るから、ガツガツした肉食系の子が頭角を現すことも多い。「釣り」という言葉が流行ったりするのも、そうした傾向の表れだ。ボクは、そういうことは全然否定しない。生き残り戦術でどんどん色んなことをやれば良いし、むしろそういう子(色々とチャレンジする子)こそ高く評価したいと思う。

 だけど、そういう日々のなかで、時折、フッと抜け落ちてしまうものがある気がしていて…アイドルの原点って、(須田ちゃんも言っていたように)やっぱり人を笑顔にしてくれるってことなんじゃないか…なるちゃんを見ていると、なにかそういうことを感じる時がある。

 あのじゃんけん大会の花道。満員の武道館のお客さんと、全国の視聴者が見ている中、カメラにアピールするのではなく、なぜか、応援していたSKEのメンバーに一直線で駆け寄っていき手を振っていたなるちゃん。それは、AKB的/テレビ的な意味では「失格」かも知れんけど、でもあれこそがアイドルだとも言えるのかも知れない。あの無邪気さ…世界を常に新鮮なまなざしで眺められるのは、まさに天性のアイドルである証だ。

 でも、無邪気であること自体は「子供」の特権でもある。どこか、『トトロ』のメイ(がそのまま成長した)みたいなところのあるなるちゃん。それは、もしかしたら年と共に変わりゆくものなのかも知れない。もちろん、世の中には、子供なのにすでに大御所みたいな博多のボスも居るし、20才にならんとするのにJCみたいなぺんぺんもいるけどね(* ̄艸 ̄)

 無邪気であること。なるちゃんの良いところはそれだけじゃない。あの子には、飛びっきりの文才があるんだ。なかでも9/12杏実生誕祭での手紙は凄かった…↓
http://p.tl/HyLN(全文)

 抽象的な言葉ではなく、個別具体的な経験のイメージをパッパッと書き連ねていく。そうすることで、まるで池の中に石を放り込むように、記憶の中の感情を波打たせていく。

「移動の新幹線の中で、だいたいサラミとちくわを食べています。『Partyがはじまるよ』公演の頃の映像を見ていたら、『スカートひらり』で、スカートがひらりしすぎてビビりました」

 …最初はユーモラスに、そしてツッコミを入れるように。楽しかったこと、辛かったこと。やがて言葉は移り変わり、たくさんの「ありがとう」が積み重ねられていく。

 「いつもメイクしてくれてありがとう。遊びやお買い物に誘ってくれてありがとう。お菓子を買ってくれてありがとう。きゅうりを買ってくれてありがとう」

 …時に笑いを交えながら語られていく「ありがとう」。ボクは、あれほど滋味豊かな「ありがとう」を他に聞いたことがない。あの朗読はまるで、名作『フォー・ウェディング』のヒュー・グラントみたいだった(かき立てられた感情の波は、容易に暖かい涙へとスライドしていく)。
 
 最後、追伸の「書き忘れたよ」というセリフすら書いてきたなるちゃん。じつは、(ラジオで言っていたところでは)まるっきり本を読まないらしい。本を読まないのにアレが書けてしまうのならば、それは「才能」以外の何ものでもない。正直、うらやましいよ。

 思えば、メイのお父さんは文筆家(考古学者&翻訳家)だったな…



20130815 SKE48 市野成美:かき氷早食い対決 結果発表~!!

ちなみに…最初の場面左から
(岩永亞美/宮前杏実/市野成美/古畑奈和/二村春香/江籠裕奈)



今回の登場メンバー:なるちゃん(市野成美)、秋吉ちゃん(秋吉優花)、りょーか(大島涼花)、しゅう(薮下柊)、須田ちゃん(須田亜香里)、ボス(田中菜津美)、ぺんぺん(新土居沙也加)、杏実(宮前杏実)