AKBメンバーが女優として勝負できていないって話。
まず第一に、経験の問題が挙げられるでしょう。48Gの公演は基本的には歌とダンスとMCから成り立っています。そこに演技は求められない。もちろん、「表現力」を磨くことは出来ますし、舞台上から人を惹きつけるということに関しては、彼女たちはプロフェッショナルです。しかし、やはり純粋な演技力が磨かれる場とは違います。おそらくそういう訓練もロクにしていない筈でしょう。
少し前のネ申テレビで、AKBメンバーが今井雅之さんに演技指導を受けにいっていました。わずか数十分で見違えるように進歩したのですが、でも、それって逆に言えば、もともとそういう訓練をほとんどやっていなかったってことですよね。とりわけ、普段あまり感情を表に出さない「デッドアイ」朱里が自分をさらけ出していく姿には心を打たれました。あれもまた、(単に精神論じゃなくて)そういう感情を引き出すという方法論の問題なんですよね。
演技ってのも「わざ」って言葉が入るように、スキルの部分があります。もちろん、一口にスキルと言っても、ピアノのようにスキルが圧倒的にモノを言う世界もあれば、(写真のように)センスだけである程度どうにかなっちゃう世界もあります。それでも、そういう部分はどこの世界にも確実にある筈で、たとえば3年後のオリンピックに出たければ訓練するしかありません。それは(舞台とテレビ/映画の間に方法論の違いはあるとしても)演技の世界とて例外ではない筈ですよね(とかく忘れられがちですが)。
だけど、48のメソッドには、現時点ではそういう部分がありません…というより、演技メソッドそのものがない。そこが(自前で学校を持っている)宝塚とは決定的に違うところです。AKBの場合は公演/握手会/SNSに特化していて、芸能界で「タレント」として総合的に勝負できるような人材を育てられる形になっていないのですね(卒業が前提になっているにしろ、宝塚を考えれば、文化として定着するためには、OGの活躍が大事だってのは良く分かります)。
ちと分野は違いますが、声優を目指していたしゃわこが、「このままじゃ夢を語れない」と言っていたのは、そういうことでしょう?
スケジュールの問題とか予算の問題とか、まあ色々あって中々むずかしいんでしょうが、役者志望の子には演技のクラス、歌手志望の子にはボイストレーニングのクラスとか…なんかそういうシステムがあっても良いかなとは思うんですけどね。それで(年に一度とかでも)定期的に、そのクラスでお芝居の舞台をやるとか、生歌のライブをやると…理想論ですが、AKBを文化として定着させたいならば、そういうのも必要かなと思います。
つづく
AKB48 ネ申テレビ シーズン12 VOL.10 大物役者に弟子入り(前編)
AKB48 ネ申テレビ シーズン12 VOL.11 大物役者に弟子入り(後編)
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