スミア (smear) は、CCDイメージセンサを用いたカメラで周囲より極端に明るい被写体を撮影した際に白飛びする現象。この白飛びは特徴的で、垂直、あるいは水平方向に被写体の発光部とほぼ同じ幅の直線状に発生する。(Wikipedia)
「デジタル時代の感性(スミア)」
『スター・トレック』(JJ版)や『マン・オブ・スティール』では、画面を横切る光スミアや、他の素子に溢れ出てしまう光ブルーミング、あるいはアナモフィックレンズフレアの効果が多用される。日本においては、新海誠が映像効果として積極的に用いて来た。
これは、第一に画面を飽和させてしまうような強い光の存在を示唆する。カメラを用いても、撮像素子のダイナミックレンジを越えてしまって描写できない強い光。ボクらは夕日を眺めるとき、そこに言葉でも絵でも描写できない強いものがあることを知る。光の力そのものは再現できないんだ。
デジタル時代の感性は、そうした強い光を、画面に対する「傷」として表現する。「描写できない」ということそれ自体を強く訴えることによって表そうとする。画面を傷つけるほどの光がそこにあるということを、映像言語の外にあるものの存在を、その「傷」は訴える。映像が叫んでいる。
CGで描きこまれた画面の稠密さ。被写界深度が浅く、対象だけじっと眺めているようなレンズのまなざし。どんどん振ってブレブレになるカメラワーク。まるで落ち着きがない画面。そして、その画面を埋め尽くす「傷」。「どうやったって世界を描写できないんだ」という叫びを、ボクはそこに聞き取る。だからこそ、目が逸らせなくなってしまうんだ。
Man of Steel - Official Trailer 3 [HD]
*(『マン・オブ・スティール』…二回目観に行きました<(__)>)