米田知子 「暗なきところで逢えれば」 米田知子 「暗なきところで逢えれば」 真正面から見据えること、中心の不在。相反するように見えるこの二つが作品群を貫いている。被写体を捉える視線そのものは、とてもまっすぐだ。だけど、ここに写されているものは、すべて過去にあった出来事の残照。出来事そのもの、対象そのものは、遥か遠くへと過ぎ去っている。過ぎ去ったものを追う旅、非常にコンセプチャルだけど、結局、これは単なる私小説だ。そのことに自覚的ならば良いんだけどね…。