夏曲PV考(その6)
『美しい稲妻』
これは、非常に評価しづらいです。曲自体もパンチが弱くて、ボクは和笛をどっかに取り入れた方が良いんじゃないかと思ったくらいなんですが、まず何よりも、ビジュアルコンセプトがよくない。「ワイルド&セクシー」とか言って、まあそれは別に良いんですけど、アイドル性をスポイルしてしまっている。
今回は、CDの封入特典で茉夏の生写真が当たったのですが(やったー!)…あんまりかわいくない…(;一_一) いったい、どうやったら「あの茉夏」を可愛くなくできるんだと…まあ、可愛くない茉夏もそれはそれで可愛いんですが←なんのこっちゃ
よくやりがちなのですが、アーティスティックなものを作ろうとして、素材を台無しにしてしまっているのです。「アート」ってのは、語源から言えば「ars=技術」ですから、これはもともと(技を扱う)手の問題です。つまり、「アーティスティック」ってのも、基本的には手の問題なわけです。
たとえば、篠山紀信や蜷川実花の写真は「アーティスティック」です。あれは彼らの写真にしか見えません。それはつまり、彼らの手が加わることによって、もはや対象(素材)の問題ではなくなっているからです。
もちろん、「真のアーティスト」ならば、対象(素材)を最大限に生かしつつ、なおかつ「アーティスティック」であり得るのかも知れませんが、得てして、評価される「アーティスト」ってのは、「自分の作風」を確立している人だったりします。すなわち、何を扱っても、その人の作品だってことがすぐに分かるようにしてしまうのが「良いアーティスト」だとされているんですね。
このMVのビジュアル・コンセプトもまさにそのように見えます。化粧(&衣装)によってそのビジュアルコンセプトを前面に押し出しているのですが、そのことによって、「化粧の技術」が前景化し、メンバー個々の区別がつき辛くなっている。アイドルではなく、「メイキャップ・アーティスト(&スタイリスト)」の作品になってしまっているのです。ボクは、SKEのCDだから買うのであって、そんなものを見たくて買ったわけではありません。
このMVは、そのビジュアル・コンセプトのマズさに最後まで足を引っ張られた感があります。ある人は、<玲奈>や<ゆりあ>すらも見分けられませんでした。メンバーを覚えてもらわにゃいかんのに、これじゃあ、いったい、どうやって覚えてもらうんですか。
しかも、驚くべきことに、このMVは48グループでもっとも才能のあるMV監督(丸山健志
)が撮っています。『Choose Me!』や『僕だけのValue』などは傑作でしたし、SKEとも長く仕事をしていて、『片想いファイナリー』もこの人の仕事です。最近では乃木坂の『世界で一番 孤独なLover』のMVを撮ったのがこの人です。あれは凄まじいMVでした↓
)が撮っています。『Choose Me!』や『僕だけのValue』などは傑作でしたし、SKEとも長く仕事をしていて、『片想いファイナリー』もこの人の仕事です。最近では乃木坂の『世界で一番 孤独なLover』のMVを撮ったのがこの人です。あれは凄まじいMVでした↓
ただ、この監督には当たりハズレがあるようで、たとえば、『涙のシーソーゲーム』はチンチクリンな出来でした。ボクが思うに、あらかじめビジュアル・コンセプトが決められていると、うまく処理できないんじゃないかと。むしろ、自然に自由に撮らせた方が遥かにいいものが撮れる。そんなタイプの監督だという気がします。
だから、結局、ビジュアル・コンセプトがここでも足を引っ張っているわけです。それはステージを見ていても感じました。『美しい稲妻』は、(ビジュアル・コンセプトにあまり縛られない)ステージで見た方が遥かに魅力的です。公演でも何度も披露していますが、とくにクールビューティー系の子には非常に良く似合います。
とくに最初のころは、(曲の慣れに差があるので)選抜組のパフォーマンスが図抜けていたのは当然として、ボクがあの曲に合っていると思ったのが、たとえば<まつりな>とか<こあみ>、<りょうは>(パフォーマンスはともかくとして)だったんですね。「冷静と情熱の間」というか…一見、クールに見えるんだけど、どこかに熱いものを持っている子が似合っているように見えたんです。
そう考えると、あのMVはちと「熱」を演出しすぎなんじゃないかなと。まあ、ファイヤー・ダンスをやってるくらいですからな(笑) 南国風の暑そうなところで、さらに熱いことをやっている。これでは、ちと熱すぎるんですな(;一_一)
「ワイルドさ、セクシーさ」もそうなんですが、そうした要素はちらっと出すくらいで良いと思うんです。このMVは、全体があまりにもコンセプトの方に引っ張られてしまっていて、遊びの部分が感じられないんですな。
(ここでボクが遊びと言っているのは、鑑賞者がそこに自分なりの物語を読み込むことができる余地のことです)
…
とか何とか言っている内に、新チームSの初日が迫ってきました。気持ちを切り替えましてと…もう楽しみで仕方ないっすな~♪←新チームでは圧倒的にS推し(* ̄艸 ̄)
「ジグソーパズル48」~「引っ越しました」が楽しみ…(予想)合ってるかな?
今回の登場メンバー:玲奈(松井玲奈)、ゆりあ(木崎ゆりあ)、まつりな(松本梨奈)、こあみ(小林亜実)、りょうは(北川綾巴)