センター適性をサッカー選手にたとえてみた(中編)
~次世代編~
AKBメンバーのセンター適性を、サッカー選手のセンターフォワード適性に喩えてみようというこの企画。第二回は次世代編です。
・島崎遥香
⇒柿谷曜一朗
若いころから「天才柿谷」の名を欲しいままにしてきたカッキ―。日本代表にも初選出され、いま最も旬な選手のひとりです。しかし、ここまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。天才にありがちなサボりグセが指摘され、なかなか出番がもらえず、J2へレンタル移籍。ずっと中心を担ってきた世代別代表からもいつしか遠ざかり、オリンピック出場も逃したのです。
しかし、レンタル先で腐らなかったことで芽が出ました。周囲の環境にも恵まれ、出場機会も増え、次第に中心選手としての自覚が芽生えていきました。所属チームに戻ったあともその調子を維持し、復帰した名将クルピ監督の指導もあり、急速に力をつけていったのです。
天性のボールタッチと視野の広さに加え、ゴールへの貪欲さを身に着けたカッキ―。元々は2列目の選手ですが、いまではトップにこそ相応しい選手になりました。万年フォワード不足の日本にあって、サッカーファン誰しもが期待せずには居られない選手です。
⇒歌審査なのに、ボーッと立ってただけで受かっちゃったという伝説を持つぱるる。今でこそ「推され」の代名詞のような存在になっていますが、当初はなかなか芽が出ませんでした。加入初年度の総選挙では、研究生でありながらいきなりランクインを果たしたものの、バラエティ番組では、活躍していく同期の姿を傍で眺める日々が続いたのです。そして、2年目の総選挙では圏外に落ちました。
しかし、やはりもともと持っているものが違いました。ドラマの主演など本格的に「推され」ると一気に階段を駆け上がり始め、じゃんけん大会を機にブレークを果たしたのです。じゃんけん選抜でのセンターが意外なほどしっくりきたことで、疑問視する周囲の声も黙らせてみせました。
ぱるるの武器は、やはりあのアイドル性でしょう。ここぞという時のカワイさでは無敵に近い。アイドル性という点で、まゆゆに対抗しうるほぼ唯一のメンバーです。その上、まゆゆよりも、やや垢抜けした雰囲気を持っているので、1トップにも対応可能です。だからこそ、「センター適性」が高いと言えるのですが、常にストイックで安定した力を見せるまゆゆとは違い、やや調子に波があるように見えます。そんな、どこか危なっかしいところもまた、ぱるるの魅力なのかも知れませんけどね。
選挙の結果によって、久しぶりにサイドに置かれた最新曲KFCでは、プレッシャーから解放されたのか、安定した可愛らしさを見せています。これから再びセンターのプレッシャーに挑んでいくのか、それともプレッシャーの少ないサイドが定位置になっていくのか。ぱるるの戦いは始まったばかりです。
・川栄李奈
⇒永井謙佑
「嘘だろーが!」ってスピードの持ち主。オリンピックのスペイン戦で世界中のサッカーファンの度肝を抜いた姿は、いまだ記憶に鮮やかです。
基本的には足が速いだけなので、あまり色々なことが出来る選手ではありません。トップに置いても決定力はないし、サイドに置いてもクロスの精度はない。武器はハッキリしているのに、なぜか奇妙に使いづらい選手です。ただ、ハマった時の怖さでは群を抜いています。
⇒めちゃイケでの「おバカキャラ」一発で、お茶の間の心を掴んだりっちゃん。もともと期待されているメンバーであり、ここまでわりと順風満帆に来ましたが、なぜか変な方向でブレイクしてしまいました。
じつのところ、アイドル性も高いりっちゃん。各グループの若手有望株を従えてセンターを張ったアンダーガールズ『次のSeason』は、なかなかサマになっていました。ただ、こういうキャラクターがついてしまった以上、これからのりっちゃんセンター曲はすべて、BKA7の印象で見られてしまうかも知れません。あとは使い方次第だな~って気がします。
・武藤十夢
⇒原口元気
日本では数少ない単独で仕掛けられる選手。昨年は浦和の台所事情とペトロヴィッチ監督の方針により、なぜかトップを務めさせられ、「いや、トップの選手じゃねーべ!」というサポーターの大合唱を呼びました。今年は2列目に固定され好調を維持。リーグ戦でゴールを量産し、代表に復帰しました。
⇒選挙では昨年からランクインしていたものの、近ごろ、とみに評判が高くなってきたとむ。選抜アンダーにも定着し、歌番組に出演する機会も増えました。AKBでは数少ない、独特の「雰囲気」を持ったメンバーですし、キリッとした凛々しい表情は、どこに居ても注意を引きます。
昨年のフューチャー・ガールズでセンターを務めた『Show Fight!』が凄まじくカッコよかったため、次世代センター候補として名が挙がることも多くなってきましたが、「いや、センターのタイプじゃねーべ!」と。もちろん、エース候補ではありますし、『Show Fight!』だけを見ればそういう風にも見えますけどね。ただ、ああいう曲はAKBでは異端なので…
そういう意味では、もう少しダンスを磨けば、『UZA』みたいなダンス曲のセンターには向いているかも知れません。そうじゃない曲の場合は、ちょっと凛々しすぎるので、むしろ、二列目から輝くタイプかなと。ピンポイントで勝負できますからね。そう考えると、意外と万能型なのかな。ダンス曲ではセンター付近において、アイドル曲では後ろに置くと…いや、考えてみたら意外と、とむさん本命に近いのかも?(笑)
つづく