偶像のかなた22 梅本まどか | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


『偶像のかなた22』

梅本まどか
(SKE48/チームE/総選挙39位)

「yell(ow)」



梅ちゃんの辞書に「いい」という文字はない。あるのは「E」だけだ。
-flowinvain-



 校庭でチアが練習を行っている。満面の笑み、快活な声、その一様さ。どうにも居心地がわるくて、ボクは足早に通り抜ける。チアは苦手だ。ボクにとって、彼女たちはまるで、異世界から来た人々のようだった。


1.チア梅ちゃん

 梅ちゃんはチア出身だ。48グループの中で、ひときわ体育会系っぽいSKE48にあっても、チアで培った梅ちゃんのテンションは異彩を放っている。そのせいか、メンバーから良く真似される。「ナンバーワーン!!」とか「チームEの~!」とか…おそらく、SKEの中で、もっともメンバーに真似されてきたのが梅ちゃんだ。

 そして、真似されるたびに、「そんなん言ってないでしょ~!」とか、「ちょっと、おかしいでしょ~!」と、少しだけ嬉しそうにツッコんでくれる。いじられキャラ全開の梅ちゃん。

 公演の自己紹介でも、梅ちゃんのところだけ、完全に「梅ちゃんワールド」と化してしまう。あの、「う、め、も、と、ま、ど、か、です!」というキャッチ・フレーズ一発で、お客さんを別の世界に連れて行ってしまう。

 最近では、さらに拍車がかかり、メンバーの応援歌を披露するようになった。メンバーもボクも爆笑だったけれど、なんだか、たくさん元気をもらえた。金ちゃんが「宇宙人」って呼ばれるけど、梅ちゃんも大概だと思う…良い意味でね(笑)

 総選挙の時にも、まるで臆することなく「ナンバーワーン!」をやってみせた梅ちゃん。大喜びするSKEメンバーと、キョトーンとするAKB田野ちゃんの対比が印象的だった。

 でも、あの会場の空気に呑み込まれることなく、「自分を応援した」って姿からは、ただのいじられキャラじゃない梅ちゃんの凄さ、みたいなものが伝わってくる。周りの空気に左右されない梅ちゃんの凄さがね。

 その、「空気に左右されない」ということ、どんな時でも自分を貫けるということ、これが割りと重要なんじゃないか。最近、ボクはそう考えるようになった。


2.風は吹いているか

 今回の総選挙では、チームEが大躍進を遂げた。その理由に関しては、様々なことが言えると思う。たとえば、あやちゃんのように、不遇なメンバーのヲタが奮起したということ。でも、それだけだとメンバー個人の躍進の説明にはなっても、チームE全体の躍進の説明にはならない。

 たとえば、チームEのパフォーマンスが良くなっていたというのもあっただろうし、せっかく良くなってきたのに(オリジナル公演を貰えないまま)組閣でバラバラになってしまうということもあっただろう。それもまたヲタが奮起する材料になった。

 だけど、最後の最後のところで、チームEのリーダーである梅ちゃんの特質も大きかったんじゃないかとボクは思う。つまり、良い意味で空気を読まないという梅ちゃんの特質がね。

 選挙前、ボクは正直、花音以外のチームEのメンバーがランクインするのは難しいと思っていた。(握手会やぐぐたすなど)各種の指標を見ても勝てる要素は少なかった。チームEの各メンバーが心底からランクインしたいと願っているのは知っていたし、ボクもまたそれを願っていたけれど、「そんなに焦らんでも、一歩一歩、着実に指標を上げていこうよ…」って気持ちも一方ではあった。

 思えばそれは、AKBを見てきた長い時間の中で、「簡単に上位は乗り越えられない」という淀んだ空気に、ボクが毒されていたせいかも知れない。

 それはきっと、メンバーにしても同じ話で、「私は圏外メンバーだから」とか、「私は選抜にも入ったことないから」とか、そんな感じで「場」の空気を読み過ぎて、それに呑み込まれてしまえば、もはや風は凪いでしまい、空気も淀んでしまうだろう。そして、ヒエラルキーはいつまでも固定化したままだ。

 でも、チームEのメンバーもヲタも、「そんな空気は知るか」って感じだった。まるで猪突猛進するイノシシのように、真正面からぶつかっていった。そして、そのままの勢いで次々と圏内の壁をぶち破っていった。いつしかボクも、それに呑み込まれていた。

 風は確かに吹いた。でもそれは、彼女たち自身が吹かせたんだ。「空気」を読まなかったからこそ、風が吹いた。今回の総選挙で、ほかの何処よりも「空気」を読んでいなかったのがチームEだった。(だって、「空気」を読んでいたら、ジャンプアップ賞はりっちゃんだった筈でしょ-笑)

 それはまさに、空気を読まないリーダー梅ちゃんに、いつしか、チームEのメンバーとヲタたちが感化されていたせいなんじゃないか。そんな気が、ボクには少しする。(もちろん、もともとそういう子が揃っていたというのもあるんだろうけどね)


3.チア・スピリット

 今度の組閣で、梅ちゃんはチームEのリーダーから外れてしまう。でも、梅ちゃんがチームEに与えたチア・スピリットみたいなものは、ずっと残っていくと思う(し、これからも与え続けるだろう)。

 きっと、チアの精神では、空気を読まないということが大事なんだ。たとえ、敗戦の空気が濃厚になっていても、いやそんな時だからこそ、チアは誰よりもチームを励まさなければならない。

 ボクは、今回の総選挙を思い起こす時、チームEと共演した「我武者羅應援團」の姿が脳裏に浮かぶ。それはきっと、他の何よりも、ガムシャラに応援する彼らの姿が、今回の総選挙の「熱さ」を表しているからなんだと思う。

 だけど、良く考えてみれば、チームEでは、天然我武者羅應援團みたいな人が、最初からリーダーを務めていたんだ。


 今日もまた、校庭でチアが練習を行っている。ボクは少しだけ、歩みを緩める。「ダダンダダンダンダーン!!」って梅ちゃんの元気な声が頭に浮かぶ。チアって、そんなに悪いもんでもない。



チアリーダー梅本まどかです!

ちなみにこの時のボクのツィートが↓(*´艸`)



今回の登場メンバー:梅ちゃん(梅本まどか)、金ちゃん(金子栞)、あやちゃん(柴田阿弥)、花音(木本花音)、りっちゃん(川栄李奈)