夏曲PV考(その1:さよならクロール) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


「夏曲PV考」(その1)

 おととい、SKEの新曲『美しい稲妻』のMVが公開されました。AKBの『さよならクロール』を皮切りに、NMBの『僕らのユリイカ』、乃木坂の『ガールズルール』、そして、『美しい稲妻』と、これで各グループの「夏曲」のPVが出揃ったことになります。

 AKBの『さよならクロール』は、総選挙の投票権が付いていることもあって、AKB史上最高の売り上げを記録しました。タイトル通り、水面を泳いでいくような、いかにも「夏曲」らしい爽やかな楽曲です。そしてまた、そのPVも、「いかにも」って感じに仕上がっています。

 蜷川実花から毒気を抜いたような、カラフルな花々の衣装。『制服が邪魔をする』とか『片想いFinally』などとは真逆の、良くも悪くも、毒にも薬にもならないような雰囲気です。正直、引っ掛かりがないので、感想も書きづらい(笑)

 推しのななたんが初選抜されているのですが、32人もいて画面がゴチャゴチャしているので探すのが大変です。それで何度も見返している内に、「あ…(別の)この子、こんなところに映ってたんだ」って楽しみはありますかね。大人数かつ、各グループから選抜されているこのシングルならではの楽しみ方でしょう。

 ドラマパートにも(ほぼ)ドラマはなく、むしろ衣装の白と花輪が印象的です。もう純粋に「目で楽しむ」PVですかね。それがどこまで成功しているかは…ちと微妙なところです。

 (どこまで言うべきか分かりませんが…メンバーそれぞれがバラバラに自己プロデュースしている今のAKBでは、首尾一貫したビジュアルコンセプトを打ち出すのが不可能なんですよね…だから、映像的にも「様式美」みたいなものは作りづらい)





 「さよクロ」の場合は、むしろカップリングの『バラの果実』の方が、古きよき時代のAKBを連想させる仕上がりになっています。花がテーマになっているのは表題曲のPVと同じなんですが、こちらは棘のある感じですよね。その「棘」が、心地よい引っ掛かりを生んでいます。

 かつてのAKBは十代半ばの少女たちが中心だったので、「少女の危うさ」って感じがウリになっていました。いまでは、選抜組も年を重ねてきているので、良くも悪くも、そういう雰囲気を作り出すのが難しくなってきています。若手有望株が揃い踏みの今回のアンダーガールズには、それが可能なんですよね。よくこのメンバーを選んだなと。

 プリミティブ(いや…むしろデカダンか…)で洗練されてないんだけど、その分、なにか訳の分からん力がある。そんな印象を覚えます。この曲のビジュアルコンセプトや振り付けも好きなのですが、PV的には…う~ん、もう少しなんだよな~…武道館で初披露されたのですが、その時の方がカッコ良かった。

 あの時は奈和ちゃんだけ帽子をかぶってなかったのですが、それが何だかやたらとカッコ良かったんです(K'zでその折のことを話してましたけど)。「危うい」感じを持っている曲なので、むしろ、そういう「崩れ」みたいなものがある方が良い。そういう意味では、このPVはちとまとまり過ぎてるんですな。

 あ…茉夏がカワイイ…←茉夏がいれば何でもいい人(笑)


【MV】バラの果実 ダイジェスト映像 / AKB48[公式]



今回の登場メンバー:ななたん(山田菜々)、奈和ちゃん(古畑奈和)、茉夏(向田茉夏)