「マリー&マリー」(6/8 - その6:選抜後編) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


1.選挙

 選抜の発表は続いている。

 神崩しは達成したものの、あっけなく7位と6位でフィニッシュしたじゅりれな。そして、マリコ様の卒業。結局、珠理奈は敬愛するマリコ様の壁を突破できないままだった。

 注目を集めたセンター争いは、速報でダブルスコアをつけたさっしーが逃げ切った形だった。会場のざわつきとは裏腹に、ボクにはそれほど驚きはなかった。驚愕の速報から二週間が経ち、どこか、さっしーセンターを受け入れている自分がいた。


2.マリー&マリー

 ボクはもともと、さっしーを認めている。それは、これまでにも何回も書いてきた*。かつてハマっていたこともあるんだけど、今のさっしーは、その頃とは別種の「聖性」を身に付けたように思う。
*.(1.2.3.4.5.6.7

 スキャンダルがあったのに、そこから巻き返したことは、ファンの間(いやお茶の間にもか)に、ちょっとした衝撃をもたらした。これは、ボクがマリー&マリーと呼ぶ構図を思い起こさせる。つまり、「罪」を犯したから、聖母マリア(Virgin Mary)ではいられなくなったんだけど、いつのまにかマグダラのマリアになって復活してくるという事態。

 マグダラのマリアは、数いる聖女の中でも、とびきり人気のある聖女だ。それは、彼女の「物語」…放埓三昧だったけど、改悛して信仰に生きた…が人々の共感を呼ぶからだろう。西洋美術史において、「改悛するマグダラのマリア」は繰り返し描かれてきた主題のひとつだった。さっしーが身につけた「聖性」は、まさにマグダラのマリアのそれだ。

 だけど、勘違いしてもらっては困る。(少なくともカトリック教会では)マグダラのマリアは、「改悛」したからこそ、聖女として認められたんだ。今回、さっしーが1位になったのも同様に、彼女が「改悛」したとファンに認められたからだ。これまで何度もあったように、もともと、AKBでは「出直し」が認められている。

 そのことを踏まえないで、単に「スキャンダルがあっても関係ない。だってさっしーが1位なんだから」という短絡した考えを見かけることがある。でも、それは違うだろうと。マグダラのマリアだって、「改悛」したから聖女になったのであって、罪を重ね続けていたら、それはただの人でしかない。

 それはつまり、彼女が悔い改めて、キリスト教の「規範」に従ったということだ。宗教であるからには、何らかの規範がなければならない。それが仮に建前だったとしても、その建前は放棄すべきじゃないんだ。ボクが恐れるのは、短絡した考えが48グループ全体を取り巻いてしまうことだ。規範を失った宗教など、もはや宗教ではない。

 そういう点では、近ごろ運営が日和って見えるのが、ボクにはどうにも納得がいかない。今さら日和ってみたところで、じゃあ、今まで処分してきたのは何だったのかという疑問が残る筈だ。だったら、その辺の線引きはハッキリしておいた方が良い。AKBは宗教だから強かったんだし、傷つくのを恐れていては宗教なんてやってられない。

 もちろん、あまり線引きを明確にしてしまうと、波風が立ってしまうというのは分かるけれどね。とくに48グループはメンバーそれぞれ事務所も違うわけで方針も様々だろうし、それに何より、あの「人権バカ」みたいな狂った輩が、また絡んで来ないとも限らん。

 だけど、メンバー個々にその問題を放り投げてしまったら、結局、矢面に立たされるのは本人たちなんだ。さっしーやたかみなが、「恋愛禁止ってどうなの?」って聞かれて、答えに窮してしまうような状況を放置しておくのは、あまり賢明な戦略だとは思えない。

 運営がとりあえず「恋愛禁止」と言っておけば、彼女たちもとりあえず「禁止なんです」って答えれば済むし、そこから生じる様々な問題は、運営が責任を取れば済む。運営ってのは、そういうところで責任をとって、彼女たちの盾になってやるもんなんじゃないの。そんなところで責任逃れしてどうすんのさ。


3.「ジェダイの復讐」

 そういえば、ヲタ卒宣言をしたよしりんが、むりやり、まゆゆに物語を作ろうとしていて笑ってしまった*。たしかに、無冠の帝王まゆゆが選挙で勝てないのは、彼女が「物語」を持っていないからだ。

*.ゴー宣道場「AKB48王道アイドル復権の物語が始動した!」

 だけど、今回の結果で、まゆゆは物語を持つ資格を得たと思う。それこそまさに、ボクが言うところのマリー&マリーの構図を逆転させるものだ。今度の物語は、マグダラのマリアにその地位を奪われてしまった聖母マリア(Virgin Mary)が、反撃に転じるという物語になる。

 旧チームB同士の対決でもあり、無冠の帝王の悲願の王座挑戦でもあり、そして何より、まゆゆは他の誰より聖母を演じるのに相応しい(優子には、その役はこなせない)。これほど条件の整った物語も珍しいだろう。過激な発言ばかりが話題を呼ぶよしりんだけど、さすがに目の付けどころは間違っていない。

 まゆゆがこの物語に乗るのだったら、来年の総選挙ではボクもそれに乗ってもいい(というか、ボクはもともとまゆゆ好きなんだ*)。そう、これはボクら「ジェダイ(聖母の騎士)の復讐」の物語だ。ボクは予言しても良い。まゆゆがこの物語に乗るならば、来年はまゆゆが勝つ。ボクらが勝たせる。
*.(1.2


今回の登場メンバー:じゅりれな(松井珠理奈&松井玲奈)、マリコ様(篠田麻里子)、さっしー(指原莉乃)、たかみな(高橋みなみ)、まゆゆ(渡辺麻友)、優子(大島優子)