early adopter | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


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「early adopter」

 街で三輪車を見かけた。三輪車とは言っても、子どもが乗るようなヤツではなくて、大人が乗る胴の長いタイプのもの。あれは、正式にはなんて言うんだろうな…それを見た瞬間、なぜだかボクは、「なんてハイテクなんだ!」と思った。なにか特別な装置が付いているわけでもない、普通の三輪車に対して、そう感じたんだ。

 もちろん、それを見たことがないわけじゃない。単に「久々に見た」というだけのこと。でも、ボクはそれを「ハイテクなもの」として感じた。普通の二輪自転車は見慣れているから、きっとボクの想像力の中に「見るもの」として定着されている。それは、たぶんジェット機なんかでもそうだろう。でも、三輪自転車はそうじゃなかった。ボクの想像力の中から、それは抜け落ちていた。

 ロスト・テクノロジーと言ってもいいかも知れないけれど、ただ歩いて、電車に乗るという日常の繰り返しの中で、いつしか「三輪自転車に乗る」という発想がボクから失われていたんだ。それはつまり、ボクの身体的想像力の中で、「歩く」、「電車に乗る」という以外の行為に対する想像力が退化しているということを、表しているんじゃなかろうか。

 単調な日常は、いつしか人から想像力を奪っていく。