プロテスタント地区。イギリス連合王国を構成する北アイルランド、イングランド、スコットランド、ウェールズの各旗、そして、ユニオンフラッグが見える。
北アイルランド問題は、プロテスタントとカトリック間の宗教問題というよりは、イギリスとの連合維持を望むイギリス派と、アイルランドへの帰属を望むアイルランド派との対立と考えた方が分かり易い。単純な構図を描くと次のようなものとなる。
イギリス派
ユニオニスト(統一主義者)、ロイヤリスト(体制派/王制派)、プロテスタント
アイルランド派
ナショナリスト(分離独立派)、レパブリカン(共和主義者)、カトリック
この街の各所にあるミューラル(壁画)の多くは、こうしたそれぞれの立場と深い繋がりを持っている。↑のミューラルは、プロテスタント系のアルスター義勇軍と密接な関係にある民兵組織、Red Hand コマンド(1972年設立)に捧げられたもの。
左下には、イギリスの詩人ビニョン(Laurence Binyon,1869-1943)によって、第一次大戦の戦死者に捧げられた「追憶の頌歌」の一節が、Red Hand コマンドの隊員の埋葬場面と共に描き込まれている。
Ode of Remembrance
They went with songs to the battle, they were young.
Straight of limb, true of eyes, steady and aglow.
They were staunch to the end against odds uncounted,
They fell with their faces to the foe.
They shall grow not old, as we that are left grow old:
Age shall not weary them, nor the years condemn.
At the going down of the sun and in the morning,
We will remember them.
「追憶の頌歌」
彼らは歌と共に戦場に赴いた。彼らは若かった。
真っ直ぐな手足、純粋な瞳。まじめで、熱心だった。
彼らは、数え切れない困難に対しても、最後まで誠実だった。
彼らは、敵に背を向けずに斃れていった。
我々は年老いていくのに、彼らが年老いることはない。
年齢は彼らを困憊させないし、歳月は彼らを咎めない。
太陽が沈みゆく時、そして再び昇る朝、
我々は、彼らを思い出すだろう。
(簡単な訳です<(__)>)
