疑問3<自主性> | 想像上のLand's berry

想像上のLand's berry

言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


『疑問3』


1.みっきーが…

 みっきーが辞めてしまいました…

 唐突すぎて、どう考えたら良いのか…だって、あと1週間しかないじゃないですか。たしかに、辞めてしまう兆候はありました。思えば、総選挙を辞退した時に、ほとんど心を決めていたのかも知れません。

 多くの人にとって、みっきーの卒業は、ただ「紅白でバック転した子が辞めたんだ」と受け取られるだけかも知れません。でも、それだけじゃないんです。

 ボクは、ちょっと前のtwitterに、



『だけど…』の時の藤本ちゃんは神…と( ..)φ



 という風に書いています。彼女には、アイドルとしての煌めきも、武器もありました。今回、昇格したメンバーの中では、江籠ちゃん二村ちゃんと並び、次世代エース候補として、ボクが将来性を高く評価しているメンバーだったのです。辞めてしまうのは勿体ない…というのは自分勝手なファンの願望に過ぎないのでしょうか。


2.今年だけで…

 まだ4月半ばだと云うのに、今年だけで既に約20人が48グループから去ることを決めています。新規生が入ってきているので、人数的には足りているんですけどね…「アイドルはこうあるべき。それが無理なら辞めればいい」というのは、ボクのアイドル観でもありますけど…でも、やっぱり辞めて欲しくないというのもファンの心情です。

 なんか、予備役みたいな制度があっても良いかなとか考えちゃいます。つまり、グループとしての活動は行なわないんだけど、登録だけはしてあるみたいなね。それはともかく…もう少し、なんとかならんかなと。ボクには、彼女たちが辞める実際の理由は分かりません。別に表向きの理由を疑うわけじゃないですけど、それでも、こう立て続けだと、ちょっと考えてしまいます。

 あるいは、メンバーの負担が多過ぎるのかも知れませんし、あるいは、モチベーションを保つのが難しい状況があるのかも知れません。そんななか、少し前に卒業した<かんちる>が、握手会でのことに触れながら、「メンバーを守って欲しい」と訴えていたことが、強く印象に残っています。

 もちろん、(アイドルという道を選んだ人たちですから)純粋に握手会を楽しめる時も多いでしょうし、ファンの言葉や励ましで元気や勇気をもらえることもあるでしょう。また、握手会こそ自己アピールの場だと考えているメンバーもいるでしょう。 

  しかし、その一方で、カメラの前で踊るのは得意でも、対面コミュニケーションには疲れを感じてしまう人もいる筈ですし、また、誰にでも精神的/身体的なリズムの上下というのはあります。ずっと笑顔でいるということが、それだけで神経をすり減らしてしまう場合もあるでしょう。そして、時には、100の嬉しいことよりも、たった1つの悲しいことが心を覆ってしまうこともあります。

 そんなことを繰り返している内に、よっぽど精神的にタフな子か、アイドルに人生を賭けたアイドルマッチョばかり残って、自分のうちに溜め込んでしまうような生真面目な子や、それほどアイドルに未練がない子は去っていく。多様性が失われてしまうのは、48グループ全体にとっても余り良いことではありません。

 もちろん、みっきーの場合は、「学業優先」と言っているので、そうした例には当てはまらないのかも知れません。それでも、グループの居心地を良くすることは、誰にとっても、決してマイナスにはならない筈です。いまは、とにかく、メンバーの心を守るのが最優先の課題でしょう。


3.自主性…

 ボクが考えるのは、メンバーの自主性をもう少し大事にしても良いのではないかということです。たしかに、公演でのMC、握手会での対応、ぐぐたすの企画など、メンバーも色々と考えてはいるようです。また、総選挙が立候補制になったり、たかみなが総監督に就任したりしたのも、メンバーの自主性を引き出す試みと言えるかも知れません。

 しかし、それは結局、フレームの内だけの話です。決められたフレームの内で、ある程度の自主性が認められているに過ぎないのです。

 SKEなんて、組閣することはおろか、どのチームに所属するかも、ファンに発表されるその場で本人に知らされた有様です。いくら「頑張る」とは言っても、それではモチベーションが削がれても不思議はありません。移籍なんて、本来なら個人の意志が先にあるものでしょう。運営の意向があるとしても、各メンバーと相談して相談して結論を出すもの、なのではないのですか。

 運営の意図や方針が共有されてこそ、メンバーのモチベーションにも結びつく筈です。個々の自主性が削がれていった結果、個々がもっとも自主性を発揮するのは、そのフレームの外に出る(=グループを辞める)時になってしまっているという現在の状況は、誰にとっても不幸なことだと思うのです。

 もっと、フレームに関わるくらいのアイデアを、メンバーが出せるようなシステムにした方が良いと思うし、もっと、色んな選択の余地があった方が良いのではないかと思います。自分たちで作り上げ、自分たちが選んだものならば、それに対する責任感も芽生えるでしょうし。

 たとえば、ある子は歌を頑張りたい、ある子は演技を頑張りたい、ある子はグラビアを頑張りたいなど、個々の志向は様々なわけですから、それぞれが頑張る比重を自分で決められたらいいのではないでしょうか。「そんな仕事どこにあるんだ」という話ですけど、それこそ自主性でしょう。仕事なんて自分で作れば良い。

 (たとえば、かおたんのぐぐたすや、かなきちの釣りや、ひろりんのバイクなど、先例はいくらでもあります)

 公演は48グループの原点なので、それはデフォルトとして出てもらわなければならないとボクは思っていますが、それ以外の仕事は個々の判断でも良いと思うのです。みんなが水着にならなければならない。みんなが握手会に出なければならない。そういうのは自主性を奪っていきます。(そして、自主性を失ったアイドルは、惰性で続けるか辞めるかしか選択肢が残されていません)

 なにも、1か0で決める必要はないかも知れません。先ほどの握手会の話に繋げれば、たとえば、いまは人気順で決まっている部数を、自己申告性に変えるとか、そういうことも考えられるでしょう。握手会で頑張りたい子は部数を多めに申告したり、人気があっても握手会が苦手な子は部数を少なめに申告したり、そういう自由があっても良いと思うわけです。

 これは立候補制と同じように、本人達にとっても厳しいシステムですし、部数が減ったら「握手するのがイヤなのか…」と、ファンに受け取られる不安もあるでしょう。しかし、それこそコミュニケーション次第だと思うのです。いまは、ぐぐたすでも何でも、ファンに説明する場はいくらでもあります。

 運営にとっては、握手会の売り上げが収益を支えている部分もあるので、それには二の足を踏んでしまうかも知れません。しかし、ファンにとっても、運営にとっても、推しメン、あるいは人気メンに逃げられてしまうよりは、よほどマシなのではないでしょうか。


4.検閲…

 それから、これも自主性に関わる問題ですが、もっとメンバーに自由に発言させても良いと思うのです。いまは、あまりにも運営が発言にブレーキをかけ過ぎている。ブログの検閲やら、公演配信の検閲やら、(ある程度は仕方がないとは言え)手を出し過ぎです。(恋愛禁止とか)大きな方針だけ決めて、あとはメンバー個々の判断に任せた方が良い。あまりにコントロールしていると、結局はアイドルとしての自立心が芽生えません。

 たとえば、ある公演で、とても盛り上がったMCがありました。それは、今年のなかでも傑作に近い出来だったのですが、メンバーたちはMC中に「これはカットされる」と連呼していました。実際、それは配信時にカットされたのです(ボクは生放送で見ていました)。それは、別にカットするほどのこともないような、ほんとに他愛のない話題だったのにも関わらずです。あんなのをカットするようなヤツはバカか無粋です。

 言いたいことを思いきり訴えられるのは、桑原みいや*1、かんちるのように辞めていく人だけだというのは、ある意味では悲劇です。AKB48グループは、情報化社会による民主化という波に乗って出てきたグループですから、言論統制や連帯責任は、その肌には合いません。

 ある程度までは、運営側もその点を意識しているでしょう。たとえば、メンバーのみならず、支配人も投票で可否を判断しようとしたことなどは、その典型です。しかし、それは結局、単なる茶番に過ぎませんでした。フレームそのものを動かす度胸がないならば、物事は動いていきません。もはや、時代は一握りの選ばれた人々によって動いていくものではないのです。

 民主化というのはまた、運営、ファン、アイドルという三者の関係性が変わるということを意味しています。かつて、運営は、ファンとアイドルの間に挟まっているものでした。しかしいま、その三者は、等間隔とまでは云えないまでも、不等辺三角形のように結びついています。

 ぐぐたすや握手会など、ファンとのチャンネルは確保されている筈です。こうしたチャンネルを通じて、運営に対する要望を出すことも可能でしょう。もはや、アイドルは支配される一方の存在ではない筈です。もちろん、メンバーと運営との間のチャンネルも太くする努力が必要です。「昇格させたら辞めちゃった」ではお話にならんのです。

 運営、ファン、メンバー、それぞれのチャンネルをオープンにすることで、それぞれの意図や方針を、その三者で共有していく必要があります。そして、その三者の利害が、できる限り同じ方向を向いていくように努力する、ということが大切なのだと思います。



今回の登場メンバー:みっきー(藤本美月)、江籠ちゃん(江籠裕奈)、二村ちゃん(二村春香)、かんちる(篠原栞那)、たかみな(高橋みなみ)、かおたん(松村香織)、かなきち(門脇佳奈子)、ひろりん(中川紘美)、桑原みい(桑原みずき)