48G立候補制 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


 今年もAKB総選挙の季節がやってきました。今回は立候補制ということで話題になっています。まあ、こういうのもまた「AKB商法」だとか言って批判を受けるのでしょうが、(ボクがAKB好きということを差し引いても)それは的外れだなと思いますね。

 現在、日本企業の最大の問題点は、新しい産業、新しい需要を作るというマインドが下がっているということです。そのためにアップルやGoogleにやられてしまったのですし、これまでと同じモノを作り、限られたパイを奪い合っているだけでは、コストが安くて済むサムソンやらLGやらにやられてしまうのも当然のことでしょう。

 だから、現代では、いかに新しい需要を掘り起こすかということが大事になっているのに、これまでと違う商法だからと言って(しかも違法ではないのに)叩くなんてのは、まったく見当違いでしょう。出る杭を打ったり、勝手に自粛したりするのは、わが国の悪いクセですよ。いま、日本経済にとって大事なのは、いかに勝てる産業を作っていくかということです。それ以外のことなんてどうでも良い。

 とは言え、今回はそんな話をしたいのではありません。話したいのは、他ならぬ「立候補制」のことです。小林よしのりさん辺りは反対しているようですが、ボクは総論としては「立候補制」に賛成です。それは単純に、選挙と立候補は対のものだからです(もちろん、48グループに居ること自体で立候補要件が満たされているという考えもあるかも知れません)。

 4/1現在でNMB48のメンバーが大量に立候補しているのは、いかにもNMB48らしくてボクは好きなのですが(* ̄艸 ̄)

 しかし、AKBとSKEのメンバーはまだイマイチ出足が良くないようです。ぐぐたすなど各メディアで立候補宣言をしている人は割りといますけど、その一方で、メンバーが悩んでいる姿も垣間見えてきます。たとえば、にしし(中西優香)などは、自らの悩みを率直に綴っています。

 SKEの一期生である<にしし>は、昨年、悲願の選抜総選挙圏内にランクインしました(63位)。だけども、「そのため少なからず無理をしたりした方がいたこと」を理解している(ことによったら理解し過ぎてしまっている)彼女は、今年の総選挙に立候補すべきかどうか、悩んでいるのです。

「応援してくれている方が苦しい思いをするなら私は立候補したくないし、逆に私が立候補することで総選挙をより楽しめるならば立候補したい」

 とりわけ、<にしし>のように在籍年数が長いメンバーは、ファンとの間に人間関係が出来上がってしまっているでしょうから、ファンを苦しませたくないという悩みは良く分かりますし、また、こうした悩みを抱えている方が、人として親しみが持てる気もします。

 でも、ボクはやはり、在籍メンバーには出来れば全員出て欲しいと思っています。それは何故か。もちろん、48グループにいる以上、選挙は避けられないものですし、(国政選挙の一票の格差じゃないですけど)出馬しない人が出てくると、選挙結果の正当性に対する疑問が生じてしまうということもあります。でも、もう少し違う理由もあります。

 それはアイドルというものの特性に拠っています。それは、アイドルは、いかにファンから愛情を注がれようとも、個々のファンに対して、個別に愛を返すというわけにはいかないということなのです。ファンがただ一人しか存在しないならそれでも良いでしょうが、そうではありませんから、そんなことをすれば、それは他のファンに対する裏切りになってしまいます。

 それは、アイドルがアイドルであるがゆえの葛藤です。ですから、そこは割り切ってしまうしかない。ファンが何票入れようが、それで苦しもうが、それはファンの勝手です(彼らがやりたくてやってること)。アイドルはそれに対して、何か見返りを与えられるわけではない。それくらい割り切ってしまうしかない。本当にそれ以外ないのです。

 「とらドラ!」の<みのりん>ではありませんが、「あたしには何が幸せか、あたし以外の誰にも決めさせない!」、ファンというものはそういうものだと考えるしかない。ファンが何票入れようが、それ自体がファンにとっての幸せだと考えるしかない。大島優子さんの「票数はみなさんの愛」ってのは、個人的には流石にどうかと思うところもありますが、たしかに、アイドルとしては、それくらい割り切ってしまう方が正しいのです。

 そして、アイドルがファンの愛に対して、何か与えられるとすれば、それは彼女がアイドルとして頑張るという以外にないのです。そこにだけ、唯一、アイドルとファンの夢が一致する地平がある。そして、総選挙は、ファンがアイドルの夢を応援し、また同時に、ファンが自らの夢を叶えるほとんどただ一つのチャンスなのです。だからこそ、アイドルは選挙には出るべきなのです。


 …ただ…原理としてはそうなのですが…う~ん、なんだろうな…やっぱり<にしし>の悩みも分かるんですよね。ボク自身、「べき」というのが何処まで追い求められるべきものか迷いもあるし(AKBは原理主義的だからこそ強いというのは理解していてもね)。

 なにか、心のどこかに、とても悲しい気持ちがある…それが何かは分からないんだけど、彼女たちが苦しんでるということが、その姿がなんだか、ほっとけない気持ちにさせる。

 そして、そのほっとけないということが、応援するということが、逆にまた重荷になってしまう…それがまた、なんだか、とても悲しいことのように感じてしまう。だって、応援することが苦しめてしまうなんて、お互い大切に思っているアイドルとファンだからこそ、傷付け合ってしまうなんて、そんな悲しいことはないじゃない。