偶像のかなた 4. 岡田奈々 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


『偶像のかなた 4』

岡田奈々
(AKB48/14期研究生/総選挙-)


「star in the night」


AKB48、14期研究生、岡田奈々は逸材である。



 AKBってのはシステムだ。そのシステムが有効である限りは存続する。何人か居なくなればAKBが終焉すると思ってる人は、たとえば向田茉夏や田島芽瑠や白間美瑠を知らんのだし、逆にAKBがなければ、ボクはきっと、たとえば佐藤実絵子や松原夏海を知ることもなかった。ボクがAKBを肯定する理由としては、それだけで充分とさえ言えるんだ。

 「アイドルになりたい、スポットライトを浴びたい」という女の子は、日本中にいくらでも居るし、それだけのポテンシャルを持っている子も沢山いる。でも、かつて、道は必ずしも開かれていなかった。オーディションやスカウトでタレント事務所に入ったとしても、そのそれぞれの輝きを発する場所/機会を見つけられるかどうかは、不確定要素が大きかった。

 そうして、道を見つけられずに、消えていった無数の星たちをボクは知っている。いま、夜空に輝く星たちと同じだけの輝きを、その内に秘めながら、夕暮れの幕が上がる前に、空を去らねばならなかった星たちを。同じ輝きを持ちながら、より近い星(=知られた星)の方が、より明るく見えるという意味でも、それは確かに星に似ている。

 でも、今は、AKBグループに入れれば、適切な訓練を受けて舞台に上がることができる。良質な曲をもって、お客さんの前に立つことができる。歌の資質がある人は歌を、ダンスの資質がある人はダンスを、MCの資質がある人はMCを、それぞれ、そこで見せることができる。もちろん、それだけではない「個人の魅力」というものを、舞台や握手会などで見せることも出来る。

 下の子たちは、必ずしもTVでチャンスが与えられるわけではないけれど、でも、少なくともグループ内での順位が上がれば、自動的にチャンスは回ってくる。現在では、AKBグループでトップをとることが、アイドル界でトップを取ることにほぼ等しい。大事なのは、そういう道が示されているということ。「AKB」というのは、そうした道そのもの(システム)を指す。



 そんなAKB48の研究生、岡田奈々は逸材だ。昔のアイドルを知っているひとならば、まず、その名前に引っ掛かるだろう。もっとも、ボクでさえ、その世代ではないけれど。どこかノスタルジックな響きを持つその名前と同様に、どこかクールで陰を帯びた雰囲気を持つ彼女は、70年代のアイドルを連想させる。

 「今時ではない」という言葉は相応しくないかも知れない。その神秘的でエキゾチックな雰囲気を、垢抜けした現代的感性で包み込んでしまうところに、彼女のアイドルとしての資質の片鱗がある。そして何より、彼女は圧倒的な歌の力を持っている。

 ただガナり立てるだけの、そこらの声量だけでかい「歌の上手い人」とは別格の表現力。現在、AKBで1番歌が上手いのは「わさみん」(岩佐美咲)ってことになっているけれど、岡田奈々のポテンシャルは、それをも上回るものかも知れない。

 岡田奈々をアイドルとして引き上げ、軌道に乗せることが出来た。それこそがまさに、AKBというシステムの価値なんだとボクは思う。