象形文字を操ることから芸術は始まった。
伝達ないし思考の術である言語と、表現ないし形成の術である詩は、まだ一体をなしている。その未分の塊が分化するのはずっと先のことであり――そのときようやく、本来の意味での言語である命名術――すなわち哲学と――芸術、創造的芸術すなわち本来の詩が生じる。
「断章と研究 1798年」『ノヴァ―リス全集 2』p.96
詩学
厳密な意味での詩は、造形芸術と音響芸術のほぼ中間に位置する芸術であるように思われる。音楽。詩。描写詩。拍子は形に――音色は色彩に対応するのではなかろうか。律動的な音楽と旋律的な音楽――彫刻と絵画。
詩のさまざまな要素。
「一般草稿集 1798-99年」『ノヴァ―リス全集 2』p.187
唯詩論
レッシングの散文は、往々にして象形文字の趣に欠ける。
レッシングは明晰に見すぎるあまり、漠たる全体を感受する能力と、光を浴びたり影に沈んだりしている対象を一挙に直観する魔術的能力を失ってしまった。
「断章と研究 1798年」『ノヴァ―リス全集 2』p.77