衆院選2012<4>政策と人 | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)


  2009/8/26
圧倒的な逆風の中、真にプロフェッショナルな政治家(数は少ないかも知れないが)までもが負けて、素人丸出しの「庶民感覚」が受かっても、将来的には国政にダメージを与えるだけだろうとも感じている。彼らはマニフェストを一言一句違わず実行すると言う、でも、政治は水物だ、そんなことは言わない方が無難なのだ。変化という言葉は、肯定的に捉えられる場合が多いけど、現状より悪くなることだってある。そして、たとえ現状が最悪だと思っていても、それより下が存在する可能性だって常にある。それでも、今回の選挙は民主党が大勝するだろう。だから、今こそあえて言おう。僕はconservative(保守)だ。

 世界は変化し続けるのかも知れないけど、それでも、どうか、もう少しだけ変化を受容する時間を与えて欲しいんだ。



 冒頭に載せたのは3年半前にボクが書いた記事からの引用です。あの時、「政権交代」という圧倒的な風に乗せられて、民主党政権が誕生しました。あれから3年半。色々なことがありました。そして、今回の衆院選に合わせ、ボクもまた、いくつかの記事を書いてきました。明日はいよいよ投票&開票日になります。

「衆院選2012<1>メリット/デメリット」
「衆院選2012<2>シェールガス」
「衆院選2012<3>財政規律」

 (沖縄含め)安保関連、エネルギー問題などなど、ホントは書きたかったことがまだあるのですが、時間も足りません。それらは、またいつか書くことにしましょう。経済に関しては、結論はハッキリしています。需給ギャップを埋めるために、とにかくお金を刷って(=金融緩和)、円安にもっていく。まあ、安倍さんと同じですな。これも敢えて書く必要はないかなと。

 ですから、今回は、「政策と人」ということで話しましょう。どうやら、世間では、「民主党はマニフェストを守らなかったから怪しからん」ってことになっているようです。だけど、ボクは(そもそも、あのマニフェスト自体がいい加減なものだと思っていたこととは別に)、「そりゃあ、当たり前のことだな」という風に感じています。それは、なぜでしょうか。振り返ってみれば、3年半前、ボクは、こう書いています。

  2009/9/20
 (疑問なのは)マニフェストを厳守する姿勢です。以前も書きましたが、政治は水物なので、あまりそういう事は言わない方が良い。民主党が政治不信を打破するために、そういう方針を打ち出したことは理解できますが、現実問題として、政府の立場になって現状の試算をした結果、どうもマニフェスト通りにはやらない方が良さそうだと判断した場合には、マニフェストなどは撤回すれば良いのです。また、昨年のリーマン・ショックのような状況が起こった場合には、マニフェストは白紙にせざるを得ない筈です。そんな状況でもまだマニフェストに拘るのならば、それは政治家として失格だと言わざるを得ません。つまり、マニフェストは国民との契約だなどとは言わない方が良いのです。さらに、選挙がマニフェスト合戦になったならば、(野党の方が威勢の良いことが言えるので)毎回野党(自民党、民主党問わず)が有利です。当たり前ですよね?

 そして、このような、威勢のよいマニフェストによって吹く風で左右されるような選挙に対し、ひとつのアンチテーゼとして、ボクが提示したのが「ある政治家の背中」(http://blogs.yahoo.co.jp/flowinvain/20934693.html)という記事でした。この記事の中で、ボクが言いたかったのは、あえて「人」という観点から政治家を選ぶという、言ってみれば古い考え方です。この考えは今でも変わっていません。

 たしかに方向性を打ち出すことは大事です。しかし、政治に魔法(=特効薬)はありません。ひとつのことを決めれば全てが打開されるというものではないのです。その上、政治は水物ですから、先々の細かいことまで決めておくということも不可能です。「だから、最終的には、やはり人でしょ」。そういう風に思っています。

 2009年の衆院選では「政権交代」という風が吹きました。あれから3年半。ウチの選挙区(神奈川15区)では、今回、「民主」という選択肢も、「維新」という選択肢も、「みんな」という選択肢も、「未来」という選択肢も、「社民」という選択肢もありません。ボクが嫌いだったあの「オーデコロンの男」(民主/↑記事参照)は逃げちまいました(神奈川3区だったかな)。自分だけ受かればそれで良い。ホントは地元のことなんて何も考えてない。そういう政治家が、残念ながら、現在の日本にもいます。

 「国に奉仕するためには、議席を持っていなければ仕方がない」。そういう考えも、もちろんあるでしょう。だけど、それじゃあ、あなたが3年半前に言っていたことは何だったのか。政権交代を果たした。それだったら、いくら逆風が吹こうが何だろうが、同じ選挙区で踏ん張って、選択肢を示し続けなきゃいけないんじゃないのか。今回、ウチの選挙区には選択肢がありません。「オーデコロンの男」は風と共に逃げちまいました。

 明日の投票日。ウチの選挙区は無風区です。なんせ、自民の前職(「ある政治家の背中」の「彼」)に対するのは、共産党の新人、ただひとりなのです。その自民の前職の「彼」は、あの逆風の中でさえ、当選を果たした強者です(「オーデコロンの男」は比例で復活当選)。その上、「彼」は自民の中では最強硬の脱原発派です。したがって、(自民最大の弱点であろう)原発問題は争点になりません。ですから、みんな逃げちまいました。ウチの選挙区には選択肢がありません。たぶん、開票後、いの一番に「当確」がつくことでしょう。

 「ある政治家の背中」でも書いているように、自民の最左翼とも言える「彼」と、ボクの政治的立ち位置は若干違います。ましてや、今回の争点のひとつである原発に対する、彼の「脱原発」と、ボクの「原発(数はともあれ)維持」とでは、正反対とさえ言えるかも知れません。それでも、ボクは、「彼」に投票します。それは、ボクが「彼」という政治家に惚れているからです。ですが、それも、今回のウチの選挙区においては、「選択肢がないから彼に投票する」のと結果的に同じことなのです。みんな、逃げちまいました。ボクには、それが悔しくてたまりません。国家とは、政治家とは、いったい、なんでしょうか。

 明日は、投票日です。結果は、すでに決まっているのかも知れませんが。


追記:
 さっき調べてたら、その「オーデコロンの男」、去年、こんなことでニュースになってたらしい。さっすが、オーデコロンの男(笑)…って、何やってんだか…やれやれ(;一_一)