月に囚われた男(4.0) | 想像上のLand's berry

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言葉はデコヒーレンス(記事は公開後の一日程度 逐次改訂しますm(__)m)

 
『月に囚われた男』
MOON
 
監督:ダンカン・ジョーンズ
 
主演:サム・ロックウェル
 
2009年イギリス、97分
 
概要
 地球に必要不可欠なエネルギー源を採掘するため月の基地に滞在中の男が奇妙な出来事の数々に遭遇するSFスリラー。デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズが初監督に挑み、男の悲しく恐ろしい運命を描く。『フロスト×ニクソン』のサム・ロックウェルが一人劇に挑むほか、ロボットの声をケヴィン・スペイシーが担当。500万ドル以下の低予算映画ながらもダイナミックなスリルが味わえる、ジョーンズ監督の大胆な演出が光る一作だ。(Yahoo!映画より)
 
感想
 同監督の『ミッション:8ミニッツ』(SOURCE CODE)が中々よかったので、試してみた作品。たとえば、レム(というよりタルコフスキーの方かな)の『ソラリス』を思わせるような、宇宙空間/異星空間での閉塞的な日常に潜む薄気味の悪さを描いている。ただ、この監督の作品は、『ミッション:8ミニッツ』でもそうであったように、舞台設定とか道具立てが如何にSF的であったとしても、それはあくまでスパイスに過ぎないんだと思う。SF的な要素が上手くシナリオに取り込まれているかと言えば、そこは少し微妙なところ。設定とか展開はシンプルなので、「謎解き」というほどの謎はないし、(これもまた『ミッション:8ミニッツ』でも感じたことだけれど)この監督は物語の終わらせ方が全く上手くない。一方で、映像的なセンスには秀でている。低予算だと言っている割に、月面の描写は魅力的だし、月世界/宇宙空間での孤独と惰性に充ち満ちた心理を上手く映像で表現できているように思う。まあ、それなりの映画ってところかな。
 
☆☆☆☆(4.0)